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エアコンでぜんそくに肺炎・・・正体はカビ 清掃のススメ

沖縄タイムス 6/28(火) 16:15配信

 夏本番、エアコンはフル回転。涼しくて快適でも、手入れを怠ればカビが原因で体調を崩すことがある。カビは送風口やフィルターといった手の届く部分だけでなく、内部に潜んでいることもあるため、注意が必要だ。エアコンの清掃業者に同行、取材した。(学芸部・榮門琴音)
 「これがカビですよ」。八重瀬町の一軒家。清掃を請け負う、「おそうじ本舗那覇小禄店」の安里和伸さんがエアコンの送風口をライトで照らし、説明する。黒い点がびっしり。エアコンの外枠を外し、露出した内部に高圧洗浄器で水を拭きかけると、そこから流れ出た水は真っ黒になっていた。
 エアコンは、暖かい空気を吸い込み、ガス管で熱を取り、冷えた空気を出す-という仕組み。その温度差で結露がたまり、常にカビが発生しやすい状態にあるという。安里さんは「使用頻度が高いとカビもたまりやすい」と話す。
 蒸し暑い日が続き、店舗への問い合わせが1日約50件に上ったことも。特に、妊婦や小さい子どものいる家庭からの依頼が多く、予約から清掃まで3週間待ちの状態が続く。清掃費用は1万円ほどかかるが、安里さんは「夏の使い始めに1回、できれば冬に暖房を使う前にも1回、清掃した方がいい」と勧める。
 では、市販の洗浄スプレーを使って自分で清掃するのはどうか。確かに安価で手軽にできるが、洗浄液が表面にしか届かない上、粘着性があるため排水用ホースの詰まりの原因になりやすいという。安里さんは「かえってカビの繁殖を招きやすい」と指摘する。
 さらに注意したいのは、自動洗浄機能付きエアコンだ。安里さんは「自動洗浄してくれるから、掃除をしなくてもいいと思っている方もいるが、自動洗浄してくれるのはフィルターだけ」と説く。内部が複雑な形状をしているため、かえってごみがたまりやすく、より小まめな清掃が必要になる。実際、自動洗浄機能付きエアコンは、機能なしのエアコンより清掃時間も費用も倍以上かかるという。
 「汚れたままだと体調を崩すし、効きが悪くて電気代にも影響する」と安里さん。水や洗剤での洗浄から乾燥まで、一連の作業は1時間弱で終わった。

<医師に聞く>ぜんそく・夏型過敏性肺炎の恐れ 熱なく続く「変なせき」特徴

 エアコンに潜むカビ。そのままにしておくと、どうなるのか。那覇市にある町田医院の町田宗正医師(内科・呼吸器科専門)に体への影響や対処法を聞いた。
 エアコンの中に生えるカビが原因で起こる病気には、ぜんそくや夏型過敏性肺炎がある。主な原因は黒カビやトリコスポロン。エアコンを使い始める5月ごろから、「変なせきが出る」と訴える患者が15人ほど来院している。
 熱はないのにせきが2週間以上続く場合、カビによるアレルギーを疑った方がいい。病院で風邪薬を処方されることがあるが、アレルギーなので対処しなければ長引き、慢性のぜんそくになることもある。年齢や体質はあまり関係ない。
 車のエアコンでも起こりうる。カビを吸わない限り起こらないので、エアコンをきちんと清掃することを心がけてほしい。

最終更新:6/28(火) 17:32

沖縄タイムス

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