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「暴言謹慎」燕の守護神・オンドルセクがブチ切れた理由

東スポWeb 6月28日(火)16時42分配信

 26日の中日戦(神宮)で登板後にベンチで首脳陣に対して暴言を吐くなど大暴れしたヤクルトの守護神、ローガン・オンドルセク(31)が27日、出場登録を抹消された。真中満監督(45)が「チームの士気に関わる」と判断、自宅謹慎を科した。オンドルセクがブチ切れた理由とは――。

 28日からの首位・広島との3連戦(三次、マツダ)のためこの日、東京駅に姿を現した真中監督の顔はいつになく厳しいものだった。前日26日に救援に失敗した上、首脳陣に激高したオンドルセクに、自宅謹慎を科したと明かした上で「昨日だけじゃなく何回も同じ話をしている。良くなる感じがしなかった。チームの士気に関わることなので球団と相談して(処分を)判断したい」と話した。

 オンドルセクは26日の中日戦(神宮)で4―1とリードした9回に登板。一死後に連打を浴びて一、三塁とされた。続く打者には四球を与え満塁のピンチを背負うと、代打の谷に左前打。これをバレンティンと代わった左翼の比屋根が後逸したことで3点を失い、同点に追いつかれた。その後は抑えたが、ベンチで手を大きく広げ怒鳴るなど、監督を含むコーチ陣へ不満をぶちまけた。

 これに真中監督は「昨日はプレーに対してカッカしたり(野手の)ポジショニングとかに不満があるかもしれないが、チームの最善を考えてやっている。そこで選手同士が責め合うのはやってはいけないこと」とバッサリ。ただ、オンドルセクが激怒する伏線が、交流戦中の10日のロッテ戦(QVC)にもあった。

 6―3と3点リードの9回に登場したオンドルセクは先頭・角中に四球、デスパイネに中前打を浴びるなどして一死一、二塁とされると代打・細谷に右前適時打を許し1点を失う。その後、清田を敬遠し満塁のピンチを背負うと田村に右前打。これを右翼の雄平が目測を誤り、バウンドしたボールが頭を越え、2点を奪われ同点に追いつかれた。

 オンドルセクは「あの場面は見てなかった。本塁にカバーに入っていたからね。でもあそこに打たれた自分が悪い。ただ、結果が出ていないことにイライラするし、ストレスを感じる。自分に対してすごい怒っている」と話していた。味方の守備に足をすくわれるのは今回で2度目で、我慢ならなかったようだ。

 さらに来日2年目の今季は孤立しがちだったことも関係している。ヤクルト関係者は「今年はピリピリしすぎてチーム内でも浮いていた。クラブハウスでもずっと不機嫌で他の外国人選手から『またこいつ怒っているよ』と言われるほど」と証言する。また選手の一人も「近付きにくい」と声をひそめるほどだった。

 加えて今季はビハインド、あるいはセーブのつかない4点差以上の場面で登板することに対して、こんな戸惑いも口にしていた。「気持ちでは『よし行くぞ』となっていても、アドレナリンが出ないようなことも正直あると思っている。一度、登板するとなってブルペンで投げ始めたら点差が開いていったから『本当に行くのか?』と確認したことがある」(オンドルセク)

 今季は30試合に登板し3勝1敗11セーブ、防御率2・45(27日現在)。真中監督はオンドルセクの復帰時期について「球団から処分が出て、本人がそれをどう受け止めるかという反応を見て考えたい」と語り、代わりの守護神は当面、秋吉が務めると話した。5位・阪神と0・5差まで迫ったヤクルトだが、チーム内は混乱状態に陥っている。

最終更新:6月28日(火)18時42分

東スポWeb