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【EU離脱】勝敗の決め手は移民が増えたから? 真相は

BuzzFeed Japan 6/28(火) 5:10配信

6月23日(現地時間)の国民投票でEU離脱派が残留派を上回ったイギリス。離脱派が使ったカードの一つが移民問題だった。

離脱派の主張

EU離脱派は、移民をコントロールする、と主張した。

国家統計局(ONS)によると、移民の流入数は増えている。黄色の折れ線グラフが移民の流入数だ。水色の棒グラフが純流入数(流入ー流出)を示している。2015年の純流入数は33.3万人だったと見積もる。

こうした移民の流入が、治安を悪くし、雇用を奪い、学校や病院のサービスを低下させているという不満は根強かった。

イギリス独立党(UKIP)のナイジェル・ファラージ党首は、南ヨーロッパや東ヨーロッパからの移民の大量移入がイギリス人労働者の賃金を押し下げている、と主張。

離脱派を主導したボリス・ジョンソン前ロンドン市長は「残留に投票したら、移民のコントロールが永遠にできなくなる」とまくし立てていた。

移民問題が焦点に

この離脱派の論法は、一部の人々の心をつかんだようだ。調査会社Ipsos MORIの調査によると、6月、有権者が最も重視する論点が、それまでの経済から移民に移った。

実際にYouGovの投票日の調査でも、赤の離脱派が国の主権問題と移民問題を重視していたことがわかる。一方、残留派は気にかけたのは、経済だった。

なぜか。

移民問題は「国民的、文化的アイデンティティーにつながる論点で、特に低所得者を引きつけた」とBBCは分析する。いま起きているヨーロッパの難民危機も影響したとみる。

離脱派は「EUを離れたほうが、移民の数をコントロールしやすい」というロジックを展開した。BBCの解説。

「自分の国のことは自分で決める、国家主権を行使する一世一代のチャンスだという離脱派の根本的な主張は、さまざまに形を変えながらも、広く共感を呼び、途切れることなく響き渡った」

外国人嫌悪は根強かった。投票の翌日、チャンネル4ニュースがイングランド中部バーンズリーでインタビューすると、ある男性はこう答えた。

「移民問題が一番重要なんだ。イスラム教徒がこの国に来るのを止めるんだ。ヨーロッパ内の人の移動はいい。だが、アフリカやシリア、イラク、その他の国は、みんなダメだ」

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最終更新:6/28(火) 5:10

BuzzFeed Japan

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