ここから本文です

カラスのふん害、終わらない闘い 水糸効果続かず、超音波は効かず

福井新聞ONLINE 6月28日(火)8時18分配信

 福井県鯖江市本町2丁目の国道417号(通称嚮陽通り)の南側の歩道が鳥のふんの被害に見舞われている。西山公園と中心市街をつなぐ重要なルートで、コミュニティーバスのバス停もあるが歩道はふんで真っ白に染まっている。“犯人”は上空を通る電線に留まるカラス。被害は7、8年前から断続的に続き、電力会社や市が対策を施すも解決には至っておらず、“長期戦”を強いられている。

 晴れた日の日没頃、バス停「市民ホールつつじ前」付近の電線に1羽また1羽とカラスが集まる。群れのねぐらになっているようで、最終的には優に100羽を超えた。翌朝には直下の歩道はふんまみれ。雨で洗い流されても、また晴れの日が来れば同じ事態だ。

 地元住民の中には、ふんを避けてわざわざ道路反対側の歩道へ回る人も少なくない。バス停の待合のベンチは電線直下からは離れており被害はないが、利用者からは「景観が悪い」「雨の日はふんがぬかるんで気持ち悪い」との声が上がる。

 「市長と語る会」などで住民から対策を求める声があり、市から要請を受けた北陸電力は昨夏、電線にカラスが嫌がるという水糸を垂らした。一時的にカラスはいなくなったが効果は続かなかった。昨年、市も超音波で撃退する機器を試したが無駄骨に終わった。

 歩道の維持管理を担当している県丹南土木事務所は定期的に道路パトロールを行っており、清掃する場合もある。ただ抜本的な解決にはならない上、「特定の歩道だけを重点的に清掃するのは難しい」と頭を抱える。地元住民も歩道の清掃を検討したことがあるが「清掃してもいたちごっこで切りがない」とあきらめ顔だ。

 北陸電力は今月、水糸の量を増やす工事を行ったが、現場を視察した担当者は「効果があるかどうか分からない。他に打つ手がないのが現状」と表情を曇らせる。県丹南土木事務所はふんの被害カ所を含む本町~桜町の電線の地中埋設を本年度中に行う予定で、市環境課は「工事が早急になされるよう県に働き掛けたい」としている。

福井新聞社

最終更新:6月28日(火)8時18分

福井新聞ONLINE