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参院選、いよいよ在外投票開始! 憲法改正に賛否両論も

ニッケイ新聞 6月28日(火)4時22分配信

 第24回参議院通常選挙に伴う在外公館投票が、今月23日午前9時半、リベルダーデのサンパウロ日伯援護協会5階で開始された。在サンパウロ総領事館や選挙事務スタッフら約50人が配備され、朝早くから投票開始を待つ有権者の姿も散見された。投票開始からの1時間で約10人が訪れた。投票は土日も可能、7月2日まで。

 午前8時から並んでいた「一番乗り」の川崎政俊さん(出身地非公開、69)は、「日本に生まれたことを大変誇りに思う。国外でありながら、投票の機会が与えられていることに感謝したい」と言い、選挙がある度に一番で来ていると誇らしげだ。
 「政権交代のときは、民主党に投票したが、政権担当能力がないことが明確になった。安倍政権は、中韓になめられないよう国を守る姿勢をきちんと示している。国家の将来を見据え、きちんと展望を示している」として自民党に投票すると語った。
 赤木政敏さん(宮崎県、85)も同じ理由から安倍政権を評価しつつも、「憲法改正について国民に理解できるようにきっちり説明すべきだ」と付け足した。野原広善さん(沖縄県、80)は、「自民党以外に与党となりうる政党がない」と見ており、国民の選択肢として政権担当能力のある代替政党が育ってゆくことに期待を込めた。
 参議院通常選挙では、3年ごとに全議席の半数となる121議席が改選される。今回の参院選の争点は主に、アベノミクスによる景気回復といった自民党政権運営に対する業績評価と、憲法改正と言われている。
 一方で、第2次大戦で両親以外全てを失い、戦後来伯したという戦後移民女性(沖縄県、75)は、〃戦争をしない党〃に投票したと言い、「憲法改正は絶対容認できない。若者を二度と戦場に送ってはいけない」として語気を強めた。
 今回から国政選挙初となる18歳からの投票が可能となった件に関し、「18歳にもなれば立派な成人だ。これを期に政治に関心をもってもらえるきっかけになるのでは。若い人にぜひ声を上げて欲しい」と評価する声が相次いだ。
 在サンパウロ総領事館管内ではここ一カ月で、18~20歳で在外選挙人登録をした人は一人しかいなかったという。だが森田聡在サンパウロ領事は、「二重国籍者や留学で在伯している若者たちに、今後広く呼びかけていきたい」と展望を語った。
 在サンパウロ総領事館管内では、日系人並びに在留邦人含めて、延べ約1万2千人ほどの在外選挙人登録者がいる。衆院・参院選を問わず、毎回、約800人ほどの有権者が投票するという。

最終更新:6月28日(火)4時31分

ニッケイ新聞