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富大などの研究グループ ドライアイの治療で新発見/富山

チューリップテレビ 6/28(火) 9:39配信

 目の乾燥に悩まされている人が多いと思いますが、ドライアイの治療が、大きく前進するかもしれません。

 富山大学大学院の参加する研究グループが、ドライアイに有効な涙の分泌を促す成分を発見したと発表しました。

 涙の分泌量が減ることで、目の表面を潤す力が低下した状態を指す『ドライアイ』。
 パソコンやスマホで長時間目を酷使することも、ドライアイを引き起こす原因のひとつです。その成分が、人間の体内にあるたんぱく質の一種『下垂体アデニル酸シクラーゼ活性化ポリペプチド・PACAP(ペーキャップ)』です。
 これを発見したのは、神経内分泌学を専門とする、富山大学大学院理工学研究部の中町智哉助教と、東京の星薬科大学の塩田清二特任教授ら、研究グループです。

 「PACAPが神経を保護する作用について研究してきましたが、今回新たに、涙の分泌を制御していることを明らかにしました」(中町智哉助教授)

 中町助教らが実験したところ、PACAPの遺伝子が機能しないマウスには、角膜に障害が見られたり、涙の分泌量が減るなど、ドライアイに似た症状がでたということです。
 これは、世界で初めての発見です。
 そこで、マウスにPACAPを点眼すると、涙の量がおよそ2倍に増え、さらに、その効果が45分間継続したということです。
 これらの結果、PACAPには、涙の分泌を促す作用があることが解明されたのです。

 「実験の8割くらいはいい結果がでないんですけど、大きな発見をできたときは本当に嬉しかったですね」(中町助教)

 国内のドライアイの患者数は、およそ2200万人と言われていますが、原因については不明な点が多く、涙液の分泌に着目した研究は、ほとんど進んでいませんでした。

 「目薬などによって涙の分泌を促進できるような、新しい機構に着目した創薬ができれば嬉しいと思っています」(中町助教)

チューリップテレビ

最終更新:6/28(火) 9:39

チューリップテレビ