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ブラジルで龍踊り ブラジル長崎県人会 龍のご神体に魂込める「魂入れ」

ニッケイ新聞 6月28日(火)5時33分配信

青年ら気合で最後の練習 芸能祭での初披露の前に

(ブラジル邦字紙 「ニッケイ新聞」 23日付け)

 サンパウロ市の長崎県人会(川添博会長)は26日のコロニア芸能祭最終日に、長崎県伝統舞踊「龍踊り」を披露する。本番に先立ち19日、南米神宮の逢坂和男宮司を呼び「魂入れ」を行った。これは龍体に魂を入れ、ご神体にするもの。今回コロニア芸能祭で披露される龍体は、伝統を重んじ長崎県で「魂抜き」の儀式をしてからブラジルに送られた。




 「気をつけ!」「せーの!」――鋭い号令で龍体は厳かに持ち上がった。声の主は、龍踊りのリーダーと玉使いを務める今村浩三さん(27歳、三世)。儀式前の練習には17~27歳の「龍衆」20人ほどが集まり、勢いよく4回ほどの通し稽古が行われた。

 今回が初めての披露ということもあり、荒々しい部分はあったが、龍衆の激しい動きと堂々とした龍体の迫力は、芸能祭のフィナーレを飾るのに相応しい力強さをかもしだしていた。午後5時に終えると、青年と家族など関係者が見守る中、魂入れの儀式が静かに始まった。

 
 龍踊り実行委員長を務める川添さんは式中、「龍体が到着するまで色んな方のご支援をいただき、婦人部や青年たちなども頑張ってくれている。龍体も担ぎますが、いろんな方の想いも担いでいるのです。この伝統を大事にしていきたい。初披露でコロニア芸能祭のフィナーレを飾ることが出来るのは本当に光栄」と挨拶した。

 儀式に立ち会った楠本留美コロニア芸能祭実行委員長は「長崎を訪れたときに龍踊りを初めて見た。その時にはブラジルで披露するイメージが出来ていた」と笑った。「海を渡ってきて、到着したときの龍体は壊れていて、本当に可哀相な姿でした。でもついに芸能祭でデビュー。感激です。これだけのことができたのは婦人部の方や、青年たちのおかげ」と感謝した。


 今村さんは「龍踊りはとても気持ちが良い。でも、龍体はやっぱり重くて扱いにくい。だからこそ皆で力を合わせて出来るようにしたい。持ち上げた状態で走るのは力のない人には難しく、メンバーも色々変わってしまいました。でも、なんとかここまで出来ました」と振り返った。

 展望を聞くと「改善点はたくさんありますが、気持ちだけは負けません。とにかくグループの気持ち、龍踊りをみんなに伝えることが出来れば、芸能祭の観客を感動させられると思う。緊張しますが、やるしかありません」と笑った。

最終更新:6月28日(火)6時35分

ニッケイ新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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