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旭化成、インドに鉛蓄電池用絶縁材の新工場-車載需要が急拡大

日刊工業新聞電子版 6月28日(火)17時40分配信

現地一貫生産で顧客対応強化

 旭化成はインドに鉛蓄電池用絶縁材(セパレーター)工場を新設する。投資額は約20億円。同国内は自動車産業の集積が進み、車載用途の電池部材需要が急拡大している。また、不安定な電力事情を背景に、停電に備えた定置用途も増加中だ。アイドリングストップ車の普及などで世界の鉛蓄電池市場は堅調であり、現地生産で顧客対応を強化する。

 旭化成傘下の米ダラミック(ノースカロライナ州)が現在、インド・グジャラート州に鉛蓄電池用セパレーター材料のポリエチレンシートを製造する工場を建設している。2016年内に完工し、17年半ばに商業運転を始める予定。当初は1ラインで始動し、今後の需要拡大に応じて増設を検討する。

 新工場の生産能力は明らかにしていない。ただ、リチウムイオン二次電池用セパレーターの場合は同規模の投資額で年産1000万-2000万平方メートルになることが多い。

 インドではこれまで欧米拠点から輸入したシートを、顧客の要求に従って切断する後加工の工場しか持っていなかった。鉛蓄電池メーカーのインド進出が加速しており、今回前工程からの一貫生産を決断した。前工程の工場は現在、米国と欧州、タイ、中国に有している。

 旭化成は鉛蓄電池用セパレーター世界最大手で、50%以上のシェアを持つという。14年の売上高は3億2000万ドル(約340億円)で、車載向けが全体の8割を占める。旭化成が15年に買収した電池用セパレーター世界大手のポリポア(ノースカロライナ州)の鉛蓄電池部門だ。

最終更新:6月28日(火)17時40分

日刊工業新聞電子版