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スキンケア市場に変化。頭皮ケア製品が続々投入される理由

ニュースイッチ 6月28日(火)8時8分配信

化粧品メーカー、アンチエイジング市場の競争激しく

 化粧品メーカーがスキンケア化粧品で、顔ではなく頭皮に使用する製品の投入を活発化している。ユーグレナは7月に、スキンケア化粧品ブランドでヘアケア市場へ参入。コーセーは高級スキンケアブランドから、薬用育毛剤を発売した。カネボウ化粧品も髪のボリュームをアップする製品を発売する予定だ。高齢化や美容意識の高まりを背景に、若々しさを維持する“アンチエイジング”の化粧品市場で競争が激化している。肌と頭皮は親和性が高く、メーカー各社は抜け毛や薄毛に対応した製品で商機の獲得に力を注ぐ。

<見た目年齢左右>

 「頭皮も皮膚。培ったスキンケアのノウハウが応用できる」。ユーグレナの担当者はこう胸を張る。同社は40代以降を対象にしたスキンケア化粧品ブランド「B.C.A.D.」の新ラインを立ち上げ、7月にヘアケア市場に参入する。シャンプーとトリートメントに微細藻類ユーグレナ(ミドリムシ)から抽出したエキスを配合し、加齢で失われがちな髪のボリュームに対応した。

 コーセーは、百貨店などで販売する高級スキンケアブランド「コスメデコルテ」から、発毛を促進する薬用育毛剤を発売した。同社は「髪は“見た目年齢”を大きく左右するため、エイジングケアの重要なパーツとして捉える女性が増えている」と分析。箱の内側に、血行促進に有効な頭皮マッサージの方法も記載した。

 化粧品カウンターで頭皮カウンセリングに力を入れているのは、カネボウ化粧品だ。百貨店や化粧品専門店で、美容部員が顧客の頭皮を専用機器で診断し、皮膚状態などをアドバイスしている。

 7月には、30―40代以上を対象にしたヘアブランド「リクイール」からシャンプーと薬用育毛美容液を発売する。「初めての“仕上がり重視”の新製品」(カネボウ化粧品)で髪にボリュームを与える。

 ユーグレナによると、薄毛対策の市場規模(2013年度見込み)は男性が669億円に対して女性が706億円と女性が男性を上回る。今や「40代女性の2人に1人が薄毛の悩みを抱えている」(ユーグレナ)という。

<女性が手に取りやすいよう>

 女性が手に取りやすいよう、頭皮ケアも肌のお手入れと同じ役割で使う製品が、市場に続々と登場している。基本的な肌のスキンケア手順は、メークを落とすクレンジングから洗顔、化粧水、パック、乳液、美容液など。

 一方の頭皮ケアも、頭皮汚れを落とす頭皮クレンジングの後に、シャンプー、トリートメントや頭皮に塗布して洗い流す頭皮パック、塗布して地肌に栄養を与える頭皮美容液の順。メーカー各社は工夫を凝らし、需要取り込みに向け盛り上がりをみせている。

最終更新:6月28日(火)8時8分

ニュースイッチ