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【参院選】首相ふれぬ改憲……議論リードする「日本会議」、その中枢に迫る

BuzzFeed Japan 6月28日(火)17時20分配信

視線はもう参院選にはない

日本最大級の保守団体にして、安倍政権に近い「日本会議」に注目が集まっている。著述家、菅野完さんによる「日本会議の研究」は増刷を重ね、ベストセラーに。新聞、週刊誌、海外メディアも次々と特集を組んだ。【石戸諭 / BuzzFeed Japan】

安倍政権のもと、日本会議は悲願である改憲に向けて、準備を着々と進めてきた。この参院選の結果次第で、いよいよ目前のものとなっている。だが、注目のわりに、彼らの肉声は表に出ていない。

いったい、日本会議は何を目指し、どのような動きをしているのか。

BuzzFeed Newsは、日本会議の改憲論の理論的支柱、百地章・日本大学教授にインタビューした。百地さんは日本会議政策委員で、彼らが主導する団体「美しい日本の憲法をつくる国民の会」の幹事長を務めている。

昨年、「安保法制は合憲だ」と主張する数少ない憲法学者のひとりとして、安倍政権の憲法解釈を支持したことで、注目された。静岡県生まれ。京都大大学院などで憲法学を学び、博士号も取得。保守派の論壇誌で活躍してきた。
百地さんは、語気を強めながら語る。
「長い間、先輩方がずっと取り組まれてきた改憲運動に、私も学生時代から関わってきました。憲法改正がやりたくて、憲法学者になったのです。いま、千載一遇のチャンスがやってきています」
チャンスだと語る最大の根拠は、安倍晋三首相の存在だ。

改憲派論客は語る 「国民運動の流れで安倍首相が誕生した」

超党派による「日本会議国会議員懇談会」には2015年9月時点で、安倍首相を筆頭に、閣僚、自民党役員ら多数が名を連ねている(朝日新聞)。
百地さんは、安倍首相の支持者を自認する。

「安倍首相は現にいる政治家の中で、一番秀でていると思っています。なにより国家観、歴史観がしっかりしています。日本会議が安倍首相を誕生させた、という人がいますが、私たちはそんな不遜なことは言いません」

「日本会議と国会議員、同じ方向を目指し、ともに進んできた。政治活動、勉強会を重ねてきました。結果的に、この運動の流れの中で安倍首相が誕生したとは言えると思います」

改憲運動は、これまでもなかったわけではない。そもそも自民党自体が、改憲を目的に誕生した政党だ。
しかし、憲法改正に反対する国民は多く、護憲運動も強かった。
改憲派はこれまで、「衆議院・参議院それぞれの3分の2以上」という、憲法改正に必要な議席を集めることもできなかった。戦後、憲法が改正されたことは1度もない。

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最終更新:6月29日(水)1時10分

BuzzFeed Japan

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