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AIIBの北朝鮮への事業支援は困難

ハンギョレ新聞 6月28日(火)18時0分配信

金立群総裁「加盟国にだけ投資」 北朝鮮は加盟すら難しい 総会特別承認規定を無視した背景に関心

 中国主導の多国間開発銀行アジアインフラ投資銀行(AIIB)が、当分の間、北朝鮮関連事業に投資する可能性がほとんどないことが27日、ハンギョレの取材で確認された。

 同銀行の金立群総裁は、北京で年次総会が行われた先週25日の記者会見で、「北朝鮮のような非加盟国の事業にも投資または支援する計画があるか」と問われ、「非加盟国の事業はその国が加盟国になれば投資を受けられる」と原則的に答えた。発言通りなら、加盟国でない北朝鮮は同銀行の支援を受ける道が閉ざされる。投資銀行は加盟申請資格を国際復興開発銀行(IBRD)とアジア開発銀行(ADB)加盟国に限定している。投資銀行は9月まで新規加入申請を受けるが、いずれの加盟国でない北朝鮮が現実に加盟するのは厳しい。

 北朝鮮に対する金総裁の態度も微妙に変化した。昨年9月に総裁指名者の身分で訪韓した際には、「北朝鮮は投資銀行が助けたいた国家であり、多国間開発機構の加盟国になってほしい」と積極的な姿勢を示した。ところが今回、北朝鮮がオブザーバーに含まれたか尋ねられると「加盟したいが加盟していない国を直接調べてください」と答え、北朝鮮に関する言及そのものを避けた。

 今回の投資銀行総会にはオブザーバーの資格で招待された24の非メンバー国が参加したが、北朝鮮は入っていなかった。北京の外交消息筋は「加盟希望の意思がある28カ国と協力国際機関がオブザーバーとして招待を受け、そのうち一部が出席した」、「北朝鮮は28カ国に含まれておらず、招待の対象にもなっていなかった」と話した。

 「非加盟国に対する支援はない」という金総裁の発言は、同銀行の規定とやや異なるものがある。設立協定文には、総会の特別承認(4分の3出席、3分の2賛成)を得れば非加盟国事業も支援できるよう規定している。金総裁としては創立加盟国と予備加盟国(オブザーバー)の面前で、例外事項の「非加盟国支援」を取り上げることに負担を感じた可能性もある。

 非加盟国支援を取り上げることが時期尚早と判断したかもしれない。政府関係者は「現在の事務局の人員は40人水準で、今回承認した事業も速すぎるという指摘が出るほど初歩的段階」であるとし、「まずは組織の安定が優先される」と話した。同銀行理事会は総会前日の24日、独自支援するバングラデシュ配電整備事業など融資事業4件を承認した。

 多国間開発銀行を通じて北朝鮮に道路など基盤施設の開発を支援するのは、北朝鮮の開放と変化を誘導できる案という評価を受けてきた。 朴槿恵(パククネ)大統領も2014年3月、ドイツのドレスデンでの演説を通じ、北朝鮮の経済開発支援のための「北東アジア開発銀行」を提案したが、事実上失敗した経緯がある。
北京/キム・ウェヒョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:6月28日(火)18時0分

ハンギョレ新聞