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米国富裕層があえて都会に別荘を持つ3つの理由

ZUU online 6/29(水) 18:10配信

「別荘」と言えば、自然に囲まれた郊外の広い土地でのんびりできる場所。そんなイメージはもはや古いかもしれない。米国富裕層の最新トレンドは、一般的な別荘の概念には当てはまらないようだ。

■別荘は「おもてなしの場」

『大富豪が実践しているお金の哲学』(冨田和成著、クロスメディア・パブリッシング)によれば、大富豪は「おもてなしのために」別荘を持つそうだ。ゲストを招く場というという意味が強く、都心から比較的近い場所を選ぶ。東京から考えれば、軽井沢・湘南・伊豆などがそれにあたる。

米国はニューヨーク・マンハッタンなど一部を除いて、高級住宅街は都心部から10キロ以上離れた郊外に存在する。そのため、別荘には喧騒を離れるというよりも、おもてなしやリフレッシュの要素が強くなる。

そんな米国富裕層の別荘事情にさらなる変化が起こっているという。Wall Street Journalによれば、自宅のそばに別荘を持つ富裕層が増えているのだそうだ。

たとえば、不動産経営の男性はもともとニューヨーク・ブルックリンの自宅から車で2時間の場所に別荘を持っていた。だが、これを手放す代わりに借りたのが、自宅から車で30分の物件だ。自宅の近くに別荘があってもあまり意味がないように感じるが、3つの大きなメリットがある。

■都心の別荘のメリット 鍵は「時間の有効活用」

1つ目は、交通渋滞に巻き込まれないことだ。同記事によると、アメリカ全土で2000年から2014年までの間に、年間に交通渋滞で失われる時間が増加しているというのだ。2000年には37時間程度だったものが、2014年には42時間に増加している。そのため、郊外に別荘を持つと到着する前に疲れてしまう上、何よりもその移動時間が無駄なのだ。だが、自宅近くに別荘を持つと、この無駄を省き別荘で過ごす時間を増やすことができる。

2つ目は、忙しくても短時間でリフレッシュできることだ。交通渋滞に巻き込まれずに行くことができるため、休暇が取れなくても日常の隙間時間で滞在することができる。「滞在中は仕事を持ち込まない」などの線引きをしっかりしておけば、遠くの別荘以上に有効に使うことができるだろう。

3つ目は、遅くまで自宅に滞在したゲストに宿泊してもらえることだ。時間の価値は高いと考える富裕層にとって、休暇以外でリフレッシュするために遠くへ出かけること自体、合理的でない。自分たちの時間も、ゲストの時間も同様に貴重だ。遅くまでゲストに滞在してもらった時、自宅近くの別荘であれば宿泊場所として使うことができる。おもてなしという本来の別荘の性格を考えれば、これほど理にかなったものはないかもしれない。

■遠くの別荘は投資用?長期滞在用?

自宅近くの別荘が増えているのなら、郊外の別荘地はどうなっているのだろうか。ニューヨーク中心地から車で2時間ほどの距離にある高級リゾート・ハンプトンズ。ここでは高級物件の在庫が昨年の夏、増加した。理由は購入するだけの資金力がある人は、すでに購入済みで、需要が増えなかったこと。それ以外にも都心の別荘に持ち替えるために、売却したケースも中にはあるだろう。だが、年末にかけて再び価格が上昇するなどの変化が現れた。どうやら購入者の中には長期投資の思惑で購入している人もいるようだが、それぞれの良さを再認識した人もいるのではないだろうか。

バケーションシーズンの長期滞在には遠くの別荘、日常の隙間時間や週末だけなら自宅近くの都心の別荘。生産性を高めるためのスイッチとして持つのが、都心の別荘なのかもしれない。

優先順位をつけて合理的に行動すること、リフレッシュできる場所や方法を身近に持つこと。別荘は簡単に買えないかもしれないが、そういった富裕層マインドを日常生活で持ちはじめることが、別荘を購入できる地位に登る一歩だろう。(ZUU online編集部)

最終更新:6/29(水) 18:10

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