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U-23浅野 A代表での屈辱をリオで晴らす!

東スポWeb 6月29日(水)16時43分配信

 U―23日本代表FW浅野拓磨(21=広島)が“A代表の屈辱”を拭い去る。今月行われたキリンカップではまさかの大失態を演じ、試合後に号泣。守備面でもA代表のレベルに達していない現実を突きつけられた。メンバー入り濃厚なリオ五輪で同じ過ちを繰り返さないために、さらなるレベルアップを誓った。

 浅野にとって、海外組を含めたA代表に初めて招集されたキリンカップは、苦い思い出ばかりだった。

 7日のボスニア・ヘルツェゴビナ戦、1―2で迎えた後半アディショナルタイムにDFの裏へ抜け出した。フリーでシュートチャンスを得たが、そこでの選択肢はまさかのパス。誰もが目を疑うプレーで同点の絶好機を逸した。試合後は後悔のあまり号泣。これを見たFW本田圭佑(30=ACミラン)からは「泣く選手の気持ちはわからない」とまで言われ、精神面の弱さを露呈した。

「あの経験は悔しかった」と振り返った若きスピードスターだが、主力として臨むリオ五輪が間近に迫っているだけに、気持ちを切り替えた。

「自分の中では逆にいい経験になったかなと。日本全体が注目している試合でメンバーも初めての緊張感もあるなかで、悔しい経験をできたのはプラスになっていると思う」

 もちろん責任は痛感している。だからこそ、五輪で結果を出すという思いはさらに強くなった。「もう引きずってはいない。次にああいう場面がきて、どういう判断をするかは楽しみの一つ。今後の自分が結果を残していって、過去を振り返ったときに語れるようになりたい」と言葉に力を込めた。

 悔しい思いは、それだけではなかった。守備面ではA代表主力とのレベル差は歴然としていた。「全員守備の能力が高い。DFの選手だけではなくて、攻撃の選手もやるべきことをやって、球際の強さを見せて守備のところで動いている。最初の練習に入ったときゴール前で2対2をやったけど、自分がついていけなかった」とショックすら感じていた。

 守備的ポジションの選手ならまだしも、FW岡崎慎司(30=レスター)ら前線の選手の守備能力は想像を超えていた。「そういうところもレベルアップしていければ。まだ成長したわけではないけど、そういう意識でやっていきたい」。強敵揃いのリオ五輪1次リーグで守備の時間帯が増えるのは必至だけに、守備意識の向上は大きな収穫となった。

 五輪本番まで残された時間は少ないが、A代表での屈辱、特に本田からの“酷評”は決して無駄ではない。「悔しい経験が成長につながると信じてやっていきたい」。手倉森ジャパンの躍進のカギを握るジャガー(浅野の愛称)は次こそ歓喜の涙を流す。

最終更新:6月29日(水)16時43分

東スポWeb

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