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活性化へ地域と公立大と連携 夜久野で7月から学生が調査

両丹日日新聞 6月29日(水)8時0分配信

 京都府福知山市夜久野町の住民主導組織「夜久野みらいまちづくり協議会」は、今夏から福知山公立大学と連携した活動を始める。学生がフィールドワークを通じて夜久野の調査・分析を行い、結果をまちづくりに反映させる。

 公立大は、基本理念のひとつに「持続可能な地域社会の創出に貢献する大学」を挙げる。この一環として7月1日から、地域経営学科1回生の約半数の22人が定期的に夜久野に入り、現状と課題を探り、活性化策などを提案する計画を立てている。

 これを前に、協議会と町連合自治会などが共催する講演会が6月25日に夜久野ふれあいプラザであり、115人が参加。公立大の富野暉一郎副学長から、若者(特に女性)が住みやすい環境をつくる必要性がある-との話を聴いた。

 富野副学長は神奈川県逗子市長を務めた経験があり、地方自治が専門で、島根大や龍谷大でも教鞭をとった。

 講演のテーマは「地域と大学の連携協力で進める新たな地域づくり」。夜久野は人口減少、若者流出や雇用の場の減少、高齢化による地域産業の担い手不足が進んでいるが、具体的に解決策を見いだせていないと切り出した。

 「福知山などの地方都市は、特に若い女性が都会に出て戻ってこないという現状があり、将来の一層の人口減が危惧される。働く場が少なく、親が帰ってこなくてもいいと勧めているケースも多い」と指摘した。

「人口減少時代は6次産業化を軸に」 元逗子市長の副学長が講演

 人口減少時代の地域づくりのポイントとして「質のよい雇用や所得の確保」「子育て環境の整備」「6次産業化を軸とする農業、工業、ITの連携」などを挙げた。

 さらに、公立大では全国初の地域実践型教育システムを導入し、定期的に地域でフィールドワークを実施。地域ニーズに対応した調査や研究をし、専門知識を生かした相談対応、共同事業や先進事例の情報提供、学習時の講師派遣などをすることを伝えた。

 協議会の衣川裕次会長は「学生が取り組みを通じて地元住民とふれあうことで、さまざまな問題点や課題を見つけ、地域の疲弊を防ぐ個性あるまちにするための若者定住策や、地元に経済効果を生み出す策を提案してほしい。全国各地から入学した学生なので、町民とは違った視点で、新たな発見をしてもらえればうれしい」と期待している。

 講演会に先立ち、今年度総会があった。事業計画として空き家アンケート調査の実施、移住者との懇談会、伝統文化・名所の発掘調査、防犯カメラの設置研究、公立大との交流などを決めた。

両丹日日新聞社

最終更新:6月29日(水)8時0分

両丹日日新聞