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小棒懇・飯島会長「7~8月は慎重な生産徹底を」

鉄鋼新聞 6月29日(水)6時0分配信

 全国小棒懇談会は28日、運営委員会を開催し、飯島敦会長(新日鉄住金常務執行役員建材事業部長)が、5月の小棒生産が3カ月連続で前月比プラスだったことについて「在庫増がやや心配だが、各地区の報告を聞く限り大きな影響は出ていないもよう。少し安心した」と述べた。その上で「世界情勢や中国メーカーの動きなどが鉄スクラップ価格や為替に影響することが想定されるが、秋口以降の需要に期待しつつ、7~8月は慎重な生産の徹底が大切なことに変わりない」と、需要見合いの生産の重要性を強調した。

 高島秀一郎副会長(共英製鋼会長)は「3~5月の鉄スクラップ市況乱高下を受けて、関東では100万トン近い明細投入があったという。通常は月15万トンのため、7カ月分に相当する。当分注文は入らないと覚悟し、蛇口を絞り耐え忍ぶしかない。下期を立て直す最後の機会だ」と語った。
 中野次郎伊藤忠丸紅住商テクノスチール取締役兼副社長執行役員は「中国では宝山と武漢の統合検討を受けてビレット価格が5%上昇したという。また、製品として増値税還付を受けているクロム添加のスクエアバーについて実際は半製品ではないか中国政府がチェックを始めたという。これにより中国製ビレットのオファーが一時止まる可能性がある」など海外の動きを紹介した。
 経済産業省の山下隆也金属課長は「国内需要はまだまだ心もとない。もう少し辛抱が必要だ。英国のEU離脱に関しては鉄鋼業に与える影響をしっかり把握する必要がある。アジア通貨の切り上がり方は大きく、さまざまな影響が想定される。アンテナを高くしていきたい」と述べた。

最終更新:6月29日(水)6時0分

鉄鋼新聞