ここから本文です

利回りに「貧富の差」はない なぜ格差が広がるのかを考えてみる

マネーの達人 6月29日(水)5時7分配信

アメリカでは20%の富裕層が93%の資産を保有していると言われている。

逆に言えば残り80%の人がわずか7%の資産を分け合っていることになる。

貧乏人はずっと貧乏人のままで金持ちはどんどん金持ちになる、と言われるがこれは正しいだろうか?

利回りに貧富の差はない

長年お金に関わるビジネスに関わってきた私の経験からすると、これは大方本当のことのようである。

「なぜ金持ちがどんどん金持ちになるか?」

という理由をすごく簡単に言えば、生きてゆくのに必要な分以外のお金(余裕資金)がたくさんあるのでそれをふんだんに投資に回して増やしてゆけるからである。

お金持ちでない人は生活に必要な資金以外の余裕資金が少ないので投資に回せるお金も少ない。

仮に1000万円を持っている庶民と1億円持っている富裕層がいるとする。

年間の生活費が500万円かかるとすると、庶民の年間の余裕資金は500万円で富裕層は9500万円ということになる。人間が生きてゆくのにかかる費用は本来そんなに変わらないのだ。

年5%といえば債券とか投資信託とか比較的ローリスクでも達成できる利回りだが、両者が余裕資金をすべてこの案件に投じたとしたら庶民のリターンは年間25万円で富裕層のリターンは475万円ということになる。

利回りに貧富の差はないが、投じる元本が違うのでこれだけの結果の違いが出る。

お金持ちだからちょっと贅沢したり、セキュリティのために家賃の高い住居に住んだりして生活費に庶民の4倍の2000万円をかけたとしても余裕資金8000万円を同じ商品に投じて400万円のリターンを獲得できることになる。

■しかし、目端の利く富裕層は得てしてそんな単純なことはしない

ローリスクの投資は一部だけにして、残りの資金をもっとリスクの高い案件に投じる。高いリスクをとればそれに見合った高いリターンを狙うことができる。

例えば株式投資などがそのレベルに当たるといえる。

もちろん庶民が株式投資をやっても良い。株式市場のような相場の世界には常に勝ち続ける敏腕トレーダーのような人もいるが、そんな特殊な才能をもった人は全体から見ればごくごくわずか、割合にすると数パーセントというところだろう。

大部分の人はあるときは利益を出したり、別のときは損失が出たり、という状態なのである。

1/2ページ

最終更新:7月3日(日)18時46分

マネーの達人