ここから本文です

「氷室京介の天命とは何か」 6年間抱え続けた自身の苦悩と、ファンとの絆の物語/試写レポート

エキサイトミュージック 6月30日(木)18時30分配信

 
■氷室京介/『KYOSUKE HIMURO LAST GIGS』試写を見て

2016年5月23日、『KYOSUKE HIMURO LAST GIGS』東京ドーム最終公演をもって、ライブ活動に休止符を打った氷室京介。BOΦWYを解散し、ソロになってから28年、BOΦWY時代を含めると35余年にわたりステージに立ち続け、常にトップスターで有り続けた氷室京介はなぜステージを降りるという選択をしたのか――その真相が明らかになる『DOCUMENT OF KYOSUKE HIMURO “POSTSCRIPT”』がいよいよ7月1日より2週間限定で劇場公開される。

密着取材を行ったのは山崎大介監督。2010年から氷室を追い続け、彼の苦悩や葛藤を間近に見、これまで語られてこなかった真実を引き出している。

無精ひげをたくわえ、ラフにニット帽をかぶった氷室京介がフレンドリーに取材陣を迎える。スターを相手にする側は身構えてしまうものだが、当の本人は思いのほか親しみやすかったりする。そうやって周りが必要以上に気を遣うことも、スターが孤独感を募らせる要因の一つなのかもしれない。だが氷室には、彼を支える大勢のファンがいる。

「氷室京介の天命とは何か」

そう質問された氷室は、「こいつら(ファン)に出会い、同じ時間を共有するために生まれてきた」と答える。さらに、「生まれ変わっても、また」と、「リインカーネーション(転生、輪廻の意)」という言葉を用いてファンへの想いを口にした。

2014年に開催された、ソロデビュー25周年記念ツアー『25th Anniversary TOUR GREATEST ANTHOLOGY -NAKED-』横浜スタジアム2デイズ公演。その初日、氷室は初日のリハ中に雨に濡れたステージで転倒し、肋骨を骨折してしまう。撮影続行をためらう取材陣に対し、「撮って!」と氷室のスタッフが声を掛けたという。胸を押さえ痛みに耐える氷室と、応急処置に奔走するスタッフをカメラは捉え続ける……。

「人間に寿命があるように、ミュージシャンとしての寿命なのかもしれない」と、自身の“身の引き方”に言及する氷室。ライブ活動休止は耳の不調にともなうものだとアナウンスされたが、そのつらさ、悔しさは本人にしか分からない。イヤーモニターを調整する際、氷室は、ステージの音がどう自分に聞こえているのかを懸命にスタッフに伝える。それもすべて、彼を支えてきてくれたファンに最高のステージを届けるため――そのやり取りのシーンには胸が熱くなった。

氷室京介、2016年5月23日をもってライブ活動を休止――。

その言葉はショッキングで、残酷だった。だが、生まれ変わってもまた、「ファンに出会い、同じ時間を共有する」ことを選ぶ氷室のことだ、この先、しばしの休息を経て、きっとまた我々の前に現れてくれるに違いない。

『KYOSUKE HIMURO LAST GIGS』は氷室京介の6年間の活動と苦悩を白日の下にさらすと同時に、氷室がファンと築いてきた心の絆を描いた物語とも言えるだろう。

「自分が目撃してきたものを、ファンにも伝えるべきだ――。」

山崎大介監督の目撃した真実を、ぜひ劇場でご覧になり、氷室京介と同じ時間を共有していただきたい。
(取材・文/田上知枝)

≪作品情報≫
7月1日(金)~7月14日(木)2週間限定公開
『DOCUMENT OF KYOSUKE HIMURO “POSTSCRIPT”』THEATER EDITION
上映時間:116分
監督:山崎大介
製作:日本テレビ放送網 東宝  
協力:BeatNix Corporation of America
制作プロダクション:Picture-L
配給:東宝映像事業部
(C)BeatNix Inc.
(C)NTV, distributed by 「POSTSCRIPT」FILM PARTNERS

<チケット>
6月17日(金)より公開劇場にて全国共通特別前売券発売中
前売券料金 ¥2,200(税込)
当日窓口料金 ¥2,500(税込)

<劇場限定グッズ> ※公開初日より各劇場にて販売開始
B2ポスター ¥800(税込)
クリアファイル ¥400(税込)

上映劇場:全国32館
札幌シネマフロンティア、TOHOシネマズ仙台、MOVIX仙台、TOHOシネマズ 日本橋、お台場シネマメディアージュ、TOHOシネマズ 新宿、池袋HUMAXシネマズ、TOHOシネマズ ららぽーと横浜、横浜ブルク13、TOHOシネマズ 川崎、TOHOシネマズ 海老名、TOHOシネマズ ららぽーと船橋、TOHOシネマズ 流山おおたかの森、MOVIXさいたま、TOHOシネマズ ららぽーと富士見、MOVIX伊勢崎、TOHOシネマズ 宇都宮、TOHOシネマズ 水戸内原、T・ジョイ新潟万代、TOHOシネマズ 浜松、TOHOシネマズ 名古屋ベイシティ、109シネマズ名古屋、TOHOシネマズ ファボーレ富山、TOHOシネマズ 梅田、TOHOシネマズ なんば、TOHOシネマズ 二条、TOHOシネマズ 西宮OS、TOHOシネマズ 岡南、TOHOシネマズ 緑井、TOHOシネマズ 天神、T・ジョイリバーウォーク北九州、TOHOシネマズ 宇城

最終更新:7月2日(土)2時0分

エキサイトミュージック

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。