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綾野剛、ライジング・スター賞受賞に感謝感激!

シネマトゥデイ 6月30日(木)21時6分配信

 第15回ニューヨーク・アジア映画祭でライジング・スター賞を受賞した綾野剛が、新作『日本で一番悪い奴ら』について、6月28日(現地時間)ニューヨークのリンカーン・センターで行われた取材で語った。

【動画】綾野剛、熱演!

 北海道警察の刑事となった柔道家の諸星(綾野)は、敏腕刑事の村井(ピエール瀧)から裏社会でS(スパイ)を作れと助言され、ヤクザの黒岩(中村獅童)、運び屋の太郎(YOUNG DAIS)らと組み、裏社会の悪事に手を染めていく。北海道警察の元警部・稲葉圭昭の告白本「恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白」を、映画『凶悪』の白石和彌が映画化。

 ライジング・スター賞の受賞について「本当、素直にうれしく、かつ『日本で一番悪い奴ら』が評価を頂けたことに感謝しかありません。ライジング・スター賞は個人賞ではありますが、自分個人の評価というよりは、この作品を評価していただいたという思いが強いです」と語った。

 原作への思いについて「稲葉さんの原作の方が内容がエグいですし、彼の生き方に共感が持てました。われわれは組織の中に居て、その組織の中で何が自分たちの正義なのか考え、その正義を大義名分として掲げます。そんな組織で一人の人間が瞬間の熱量を持って、常に燃え上がっているかが試されます。実際、銃器対策の人は生涯での拳銃検挙は5~10丁なのに、稲葉さんは数年間で100丁以上挙げていて、それはよほどの熱量がないとできません。彼は正義の味方、悪を絶つという大義名分のもと、北海道の治安を守るという正義だけで戦っています。これはどの組織にも起こっていて、そういう点に共感を持ちました」と答えた。

 最大の麻薬(悪)とは「それは置かれている状況や環境です。昔、末端だった人間がエースと呼ばれる存在になったことで、声質や(人との)対応が変わり、自分が変化していると思いきや、周りがもっと変化しています。そんな状況や環境は瞬間的に人を狂わせますし、逆に人を豊かにすることもあります。人間そのものが不義でも正義でもない位置付けで、生きていること自体がある意味愚かなのかもしれません。でも今作は、北海道警や組織を弾圧する映画ではなく、人間賛歌を描いた映画です」と説明した。

 諸星を演じる上で「僕ら俳優は警察、ヤクザ、運び屋であることを捨てて演じました。僕も、自分が警察だと思わず、獅童さんも自分がヤクザだと思っていないところが、(観客に)こいつら一体何者なのかと思わせるんです」と明かした。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

映画『日本で一番悪い奴ら』は全国公開中

最終更新:6月30日(木)21時6分

シネマトゥデイ

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。