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倖田來未が貫いたセクシーとMC デビュー16年目で初の凱旋公演

デイリースポーツ 6月30日(木)11時0分配信

 歌手・倖田來未(33)が16年目にして初の凱旋(がいせん)公演となるロームシアター京都での「KODA KUMI LIVE TOUR 2016~Best Single Collection~」を成功させた。18歳でデビューし、下積み時代をへてトップアーティストへ上り詰めた階段は短くはなかった。悔しさをバネに変えた背景を探るとMCとセクシー路線へのこだわりが見えた。

 京都での公演は18歳でのデビュー直後の小さなクラブでのイベントや学園祭のみ。「時間はかかりましたけど、やっと地元でできました」という今回の2日間の公演には、両親や息子だけでなく、京都市立藤森中学時代に音楽への道を勧めてくれた恩師の弓場宏純先生や、京都市の公式アプリ「Hello KYOTO」のオフィシャルアンバサダーを務めていることから門川大作京都市長も来場。「いつもより緊張した」とは言うものの、文字通りの凱旋公演となった。

 会場となったロームシアター京都の前身である京都会館は、成人式会場でもあった。両親があつらえてくれた振り袖を、祖母に着付けてもらい、会場まで足を運んだ20歳の倖田。だが「まだヒット曲もなくて、売れてもなかった。鳴かず飛ばずが長かったから、どうしても胸を張って会場に入ることができなかった。だからそのまま参加せずに帰ったんです」と振り返った。

 そんな悔しさの詰まった会場を、倖田は13年後に2日間とも超満員にした。「長くやってると、大きな会場でやることの大変さもわかってくる。この業界で長く生き続けることは簡単じゃない」と第一線でやってきたことへの自負をのぞかせた。ファンも流行ではなく「私という人間を見に来てくれている」と胸を張った。

 MCも会場によってスピードを変えているという。「緊張したりすると、早くなりすぎちゃう。毎回、マネジャーさんにチェックしてもらって」と細部にもこだわる。「東北はゆっくり目にしてる。京都や大阪は早くても大丈夫。上沼恵美子さんに鍛えられてますから。笑いもすぐにくる」と茶目っ気たっぷりに明かした。

 また抜群の歌唱力と共に、鍛え上げられたヘルシーでしなやかな肢体も魅力のひとつ。だが「セクシー路線でやって来たことで、うちの両親に『何て格好で歌っているの。やめた方がいい』と苦情を言って来る人もいた。でも母が『自分のやりたいことやりなさい』って言ってくれたんです」と感謝を口にした。「当時のアーティストは誰もセクシー路線はやっていなかった。だからこそやりたいと思ったし、自分らしくやってきた」と胸を張った。

 これまで「涙をこらえて笑い飛ばしてきた」と人なつっこい笑顔を見せる倖田。「私みたいに普通の女の子でも、夢を叶えることができるんです。夢は寝て見るんじゃなく、起きて見て欲しい。立ち止まるもよし、歩くもよし、自分のペースで進んで欲しい」とファンへメッセージを送った。(デイリースポーツ・石川美佳)

最終更新:6月30日(木)11時3分

デイリースポーツ