ここから本文です

福井市議が公用車を私的に使用 加藤貞信議員、事実を認め謝罪

福井新聞ONLINE 6月30日(木)8時7分配信

 福井市の議員控室に市が設置する共用パソコンでアダルト画像を閲覧、議長時代に公用車を私的に使用したと指摘されていた同市議会の加藤貞信議員(57)=志政会=が29日、議会運営委員会で事実関係を認め謝罪した。本会議では、議員32人のうち23人が「市議会としても市民の信頼を裏切った」として謝罪するという異例の事態となった。

 加藤氏が共用パソコンでアダルト画像、株、競輪情報を閲覧したとし、市議会会派の市民クラブが21日、市議会議員政治倫理条例に抵触するとして、議長らに議論の場を設けるよう申し入れていた。24日の議運委では、公用車の私的使用についても調査すべきとの意見が出た。日本共産党議員団も28日、真相の解明を求める申し入れを行った。

 29日の議運委は、加藤氏への対応をめぐり紛糾。非公開の協議会で委員が議論した後、同委員会を開いた。しかし会派による加藤氏への聞き取りの報告では、パソコンの不適切使用や公用車の私的利用は認めたが、常習性や回数は「記憶にない」などとあいまいな点があり、委員から指摘が相次いだ。

 最終的に加藤氏は同委員会で、謝罪文を読み上げ、パソコン不適切使用について「深く反省し適正な利用に努めます」とした。また公用車の私的使用については「帰宅途中、病院に寄り診察を受けるなどの不適切な私的行為をしていた」とし「深く謝罪いたします」と述べたが、常習性や回数には触れなかった。県高校PTA連合会長などの役職を辞任する考えを明らかにした。

 2時間10分遅れて始まった本会議で、皆川信正議長が「このたびの不祥事は、歴史ある福井市議会でも前代未聞」として各議員に謝罪に加わるよう呼び掛けたところ、23人が議席の前に立ち、一般席に頭を下げた。

 市民クラブの6人は「こちらは指摘した側」として席にとどまったほか、公明党1人も席を立たず、共産党議員団2人は退席した。

福井新聞社

最終更新:6月30日(木)8時7分

福井新聞ONLINE