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父親が肥満だと娘の乳がん発症リスク高まる、研究

The Telegraph 6月30日(木)14時0分配信

【記者:Henry Bodkin】
 受精時に父親が太り過ぎていると、娘の乳がん発症リスクが30%高まることを示唆する新たな研究論文が発表された。

 米首都ワシントン(Washington D.C.)のジョージタウン大学(Georgetown University)の研究チームは、肥満の雄ネズミと標準体重の雌ネズミから生まれた雌の赤ちゃんが、標準体重の雄ネズミから生まれた赤ちゃんよりも乳がんを発症するリスクが高いことを発見した。

 同大の研究チームは、父親ネズミの精子と娘ネズミの乳房組織の双方で、遺伝子の発現を後生的に制御するマイクロRNA(miRNA)が肥満により変質することを発見した。このことは、マイクロRNAが後生的な情報を肥満の父親からその娘に伝える可能性を示唆している。

 研究チームが特定したマイクロRNAは、体重の変化やがんの発現に関わる低酸素症などの特徴に関連のあるインスリン受容体シグナルを制御するものだ。

 母親の肥満は、ヒトの乳がんに影響を及ぼすと信じられているが、これまでのところ、父親の太りすぎの影響を調査した研究はほとんどない。

 この研究を主導した同大学腫瘍科のソニア・デアシス(Sonia de Assis)准教授は、「わたしたちの研究はマウスで行ったものだが、痩せた男性と比べて肥満した男性の精子には重大な後生的変化があるとする、ヒトを対象とした最近の研究結果と同じ」だとした上で、「わたしたちの動物実験は、こうした精子の後生的な変化が次世代の発がんリスクに影響を及ぼす可能性を示唆している」と述べた。

 英科学誌ネイチャー(Nature)系オンライン科学誌「サイエンティフィック・リポーツ(Scientific Reports)」に掲載された研究論文によると、次のステップは同様の関連性が受精時に父親が太り過ぎているヒトの父娘のケースに適用できるかを立証することになるという。

 デアシス准教授は、「ヒトにこうした関連性が認められるまでは、誰もが役立つアドバイスだと知っていることに従うべきだ」と語った。

「自身のためだけではなく、子孫に健康体で生まれる最善のチャンスを与えるために、女性も男性もバランスの取れた食事をし、健康的な体重とライフスタイルを維持していかねばならない」と述べた。【翻訳編集】AFPBB News

最終更新:6月30日(木)14時0分

The Telegraph

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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