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小惑星ケレスの輝くスポット 湧き出す「熱水」と炭酸塩が形成か

sorae.jp 6月30日(木)16時31分配信

火星と木星の間で太陽を周回している、小惑星「ケレス」。直径が約950kmと大きいこの小惑星には輝くスポットがあることが観測されています。そして今回Natureに掲載された研究によると、このスポットには濃縮された炭酸塩鉱物が存在しており、さらに数百万年前にはスポットの下から熱水が湧き出していたそうなんです。
 
今回の研究は現在ケレスで観測活動を行っている探査機「ドーン」のデータからもたらされました。それによると幅57マイルのオッカトルクレーターにあるこの輝くスポットは、主に堆積した炭酸ナトリウムによって構成されています。太陽系でこのように大量の炭酸ナトリウムが発見されたのは初めてのことなんだそうです。

地上では、炭酸ナトリウムは地面から高温の熱水が吹き出す熱水環境で見られます。そしてケレスで見つかった炭酸ナトリウムも同じように、地面から熱水が吹き出すことで形成されたと考えられるのです。さらに、その原因として隕石の衝突があった可能性もあります。
 
このようにケレスの内部には熱水環境があり、さらにその表面にも液体の水が存在していたことが予測されています。そしてその水は小惑星の表面に到達した時点で凝固し、その後宇宙空間に蒸発していった可能性があります。
 
さらに、今回の観測では塩化アンモニウムや炭酸水素アンモニウムのようなアンモニウム塩の痕跡も観測されています。そしてこのアンモニウム塩も、炭酸ナトリウムと同じように熱水によってケレスの表面へと運ばれた可能性があります。
 
研究者たちは、ケレスの輝くスポットを形成しているものが何かを知るためにさらなる観測が必要だとしています。近年は地球以外にも水を保有している、あるいはしていた天体が多く見つかっていますが、それらは地球外生命体の存在を意味しているのでしょうか。

最終更新:6月30日(木)16時31分

sorae.jp