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アルミ新地金の対日プレミアム交渉、リーマン後最安値の90ドルで決着

鉄鋼新聞 6/30(木) 6:00配信

 海外アルミ生産者と国内需要家の間で行われていた16年7~9月期積みのアルミ新地金・対日プレミアム(割増金)交渉は、前回比22・4%安のトン当たり90ドルでおおむね決着した。10~12月期以来3四半期ぶりの引き下げで、リーマンショック以降の最安値となった。

 商社筋によると、生産者側からは初期オファーとして115ドル前後が提示されていたが、世界的なスポットプレミアム価格の低下に押されるかたちでジリジリと軟化したという。
 ある関係筋は「北米のスポットプレミアムは今月上旬時点で95ドル台を割り込んでおり、大幅な押し下げ圧力となった」と話す。
 引き下げの背景には、最大生産国である中国のアルミ半製品輸出を主因とした需給のだぶつき感がある。中国、北米では依然として減産計画が順調に進んでおらず、一部の電力代の安価な地域の製錬所では増産に転じているケースもあるという。
 国内のアルミ新地金港湾在庫(横浜・名古屋・大阪)は、5月末時点で33万7200トンと9カ月ぶりに増加した。伸び悩みの続くアルミ需要を受けて、適正水準とされる20万~25万トン台を上回っている。
 プレミアムは、指標となるロンドン金属取引所(LME)のアルミ現物価格に運賃や手数料、日本国内の需給に応じた額が上乗せされるほか、海外スポット取引価格も考慮される。

最終更新:6/30(木) 6:00

鉄鋼新聞