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異色の盆栽師、平尾成志が魅せる現代のBONSAI

AFPBB News 6/30(木) 11:33配信

【6月30日 AFPBB News】平尾成志(Masashi Hirao)に出会った人は皆、彼の意外な職業に驚くに違いない。1つにまとめた長い髪にスラリとした長身、精悍(せいかん)な顔立ちはさながらモデルかミュージシャン。だが細身のデニムに合わせた脚半(きゃはん)や足袋に、彼の職人としての顔を垣間見ることができる。彼が13年間取り組んでいる仕事――それは鉢の中に草木を植えて壮大な自然の景色を作り出す芸術、盆栽(Bonsai)だ。今、平尾は盆栽に新たな潮流を生み出す存在として多方面から注目を集めている。

【写真特集】盆栽界にムーブメントを起こす新星、平尾成志ライブ

 6月23日、都内の文化芸術施設・アーツ千代田3331(3331 Arts Chiyoda)でイベントを行うため、平尾はトラックの荷台から多くの盆栽を会場に持ち運んでいた。枝ぶりや葉姿もさまざまな盆栽に、通り掛かりの外国人たちが「素晴らしい!」「信じられない美しさだ」と感嘆の声をあげ、足を止める。またイベントが幕を開けると、会場に集まった約70人の観客らも、目の前で作り上げられていく平尾の盆栽デモンストレーションに夢中になってスマートフォンを向けた。年配男性の趣味といったイメージが強かった盆栽の写真が、「かっこいい」「すごい」と言ったコメントとともにSNS上に投稿されていく。

■盆栽だけをやっていてもダメ

 現在35歳である平尾はデモンストレーション、ワークショップ、DJとのコラボレーションといった活動を通じて、盆栽の魅力を広め伝えている。この日も自らライティングを調整し、テクノ・エレクトロニカを流しながら本格的な石付き盆栽の作り方を披露した。このような形でのプレゼンテーションを思いついた理由を平尾はこう説明する。「実演中の質問を避けるために、音楽を流したのがきっかけ。集中したほうが良い作品を作れるし、過程を凝縮して見せられるから」。だが、この日の会場でも矢継ぎ早に投げかけられる質問に丁寧に答えながら作業を進める姿からは、彼の誠実な人柄と人気ぶりがうかがい知れる。

 イベントに足を運ぶのは老若男女の盆栽ファンだ。小学生から年配層までが同じ会場に集まり、盆栽について熱く語りあう。「イベントに来たクリエーターたちが勝手に仲良くなって、僕抜きでコラボレーションをすることもある」と平尾はうれしそうに笑う。「僕のインスピレーションになるのも人との出会い。人から感銘を受けることで引き出しが増える」。盆栽師になりたいなら、盆栽だけをやっていてもだめなのだと平尾は語る。「たとえば飲食店に行っても内装や空間、盛り付けに注目できるかどうか。人でも自然でも『かっこいいな』という部分への気付きを持てることが重要。いい盆栽師は鋭い観察力と記憶力を持っている」

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最終更新:6/30(木) 18:28

AFPBB News

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

うん、核融合炉を作ったよ
核融合こそ未来のエネルギー問題への答えであり、子どもにだって世界は変えられる、テイラー・ウィルソンはそう信じています。そして彼はそのどちらにも取り組んでいます。14歳の時に家のガレージで核融合炉を作り、17歳となった今、直前の依頼に応えてTEDのステージで自分の物語を(手短に)語っています。