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維新派の今秋公演、主宰松本不在で上演

Lmaga.jp 6/30(木) 16:00配信

スケールの大きな野外劇で日本の演劇界はおろか、アートシーン全体に衝撃と刺激を与え続けた大阪の劇団・維新派。その主宰者で作・演出家の松本雄吉が6月18日に逝去し、中止も噂された奈良市内の野外劇が、今秋予定通り上演することが発表された。

2015年の奈良公演『トワイライト』の様子

今回の公演は、奈良県内で開催されるアートイベント『古都祝奈良(ことほぐなら)』(9/3~10/23)の一環。維新派は、松本が10年以上前から野外劇を熱望していた「平城京跡」で公演を打つ。演目に関してはまだ発表されていないが、「2010年に上演した、アジアをテーマにした作品」とのことで、過去作品の再演になると予想される。

維新派の魅力は、現実の風景と松本が妄想する風景を野外劇という形で交錯させることで、何気なく見ていた風景がより豊かに見えてくることにあった。『トワイライト』(2015年)では山奥のグラウンドで月面世界を、『透視図』(2014年)では大阪の都市の真ん中に失われた川の歴史を、『MAREBITO』(2013年)では瀬戸内海の小島をアジアの縮図のように立体的に表現した。演劇にも関わらず、無尽蔵に広がる舞台とその壮大な世界観。それを体感したいファンは、遠方だろうが関係なく、維新派の公演に足を運んだ。

松本の不在がどこまで作品に影響するかはわからない。だが、すでに公演に向けていろいろなアイデアは出していたとも聞くので、彼の野外スピリットを受け継いだ劇団員たちが、きっと理想に近づけてくれるはずだ。

文/吉永美和子

最終更新:6/30(木) 17:03

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