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クマ初確認、対応急ぐ 能登町、3カ所にふん

北國新聞社 6月30日(木)2時46分配信

 28日に能登町でクマの足跡が見つかり、初めて生息が確認されたことを受け、同町は29日、監視カメラ設置などの対応に追われた。近くの柳田小では、学校の呼び掛けに応じて児童を自動車で送迎する保護者が相次いだ。県内の生息地北限は七尾市とされていただけに、これまでクマの目撃情報に半信半疑だった地元の猟友会関係者も「もっと気を引き締めなければならない」と危機感を募らせた。

 能登町天坂のコンクリート工場敷地では29日、クマとみられる動物のふんが3カ所で見つかった。周辺で栽培が盛んなブルーベリーの実や種が含まれており、町は県にふんの分析を依頼した。近くには幅10センチの足跡も複数見つかり、町は工場敷地に監視カメラを初めて設置した。

 柳田小では、徒歩通学の児童を車で送迎する保護者が増え、授業を終えた児童が足早に車へ乗り込んだ。学校側は7月1日まで、車での送迎を保護者に呼び掛ける。

 町柳田山村開発センターでは、町有害鳥獣被害対策協議会の総会が開かれた。町と県猟友会鳳至支部、珠洲署の20人が出席し、クマ出没時の連絡体制を確認した。

 町内では26日に笹川で、27日に国重でクマの目撃情報が町などに寄せられ、両地点に捕獲用のおりが設置された。笹川では足跡が見つかり、県は町の要請を受けて、28日付でクマに対する有害鳥獣の緊急捕獲許可を出した。

 隣接する珠洲市も、対応を急いだ。17日にクマがほえるような鳴き声を聞いたとの通報、24日に目撃情報を受けた市は29日、捕獲に必要となる県への申請を行った。ただ、捕獲の実績がなく、専用のおりを保有していないため、購入へ準備を進める。

 市では山中での山菜やマツタケ採りが盛んなだけに、JAすずしの表野悦夫組合長は「安全確保はJAだけでは対処できない問題になった。クマは大きな課題だ」と話した。

北國新聞社

最終更新:6月30日(木)2時46分

北國新聞社