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梅沢富美男「夢芝居」まさかのハイレゾ配信 「イントロから違う!」エンジニアが豪語する理由

withnews 7月3日(日)7時0分配信

 “下町の玉三郎”こと梅沢富美男さん(65)のヒット曲「夢芝居」。高品質なハイレゾ音源となり、1日にネット配信が始まりました。今もスナックのカラオケで歌い継がれるコテコテの昭和歌謡ですが、意外にも最新の音響テクノロジーと相性が良いそうです。

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紅白出場、カラオケの定番に

 梅沢富美男さんは大衆演劇「梅沢富美男劇団」の看板俳優。女形が話題になりテレビの人気者に。近年はバラエティー番組でも活躍しています。

 1982年にリリースした「夢芝居」は、シンガー・ソングライターの小椋佳さんが作詞・作曲。恋愛をお芝居に例えた艶っぽい歌詞を、舞台仕込みの声量で歌い上げます。当時全盛だったランキング形式の歌番組から人気に火が付き、翌83年のNHK紅白歌合戦に初出場しました。現在でもカラオケの定番曲として、全国の盛り場で歌われています。

「レコードやCDでは器が小さすぎた」

 1日に配信が始まったハイレゾ版は、販売元のキングレコードが保管する録音当時のマスターテープを、最新技術で丁寧にマスタリング。担当したエンジニアは報道発表資料に寄せたコメントで「この楽曲を正しく表現するには、レコードやCDでは器が小さすぎた」と豪語。有名なイントロを引き合いに「最初の1音、あの拍子木の音を聴いただけで楽曲の印象が大きく変わります!」と強気のPRをしています。

贅沢だった昭和のスタジオ録音

 同社はこれまでも、ザ・ピーナッツや美輪明宏さんの曲など、60―70年代の音源のハイレゾ配信を進めてきました。配信営業部の担当者によると、40―60歳代の男性を中心に一定のダウンロード数があり、売り上げも増えているそうです。
 まだ電子楽器が一般化していないこの時代の録音は、スタジオにオーケストラをそろえた贅沢な環境で行われていました。そしてバンド編成や録音技術の水準は82年ごろにピークに達し、この頃の収録音源は質の高いものが多くあるそうです。そこで「夢芝居」にハイレゾ化の白羽の矢が立ちました。
 ハイレゾ版「夢芝居」は、四つの音楽配信サイトでダウンロード可能。2012年発売のミニベストアルバムCDのパッケージで、「演歌みたいな別れでも」「恋曼陀羅」の2曲と、それぞれのオリジナルカラオケも収録されています。

ソニーミュージックはキャンディーズ全曲配信

 昭和歌謡のネット音楽配信をめぐっては、ソニーミュージックが昨年11月、キャンディーズの全てのシングル曲とアルバム曲のべ341曲を配信開始。オリジナルのアルバムCDは絶版となっており、実質ネット配信での限定販売となっています。
 柔らかい音色が受けてレコード盤の人気が再燃していますが、コアなファンの間ではあえてネット配信で昭和歌謡を聞くスタイルが広がるかもしれません。

最終更新:7月4日(月)23時0分

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