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平田を“薬草の村”に 農業振興、6次化商品開発へ

福島民報 7月1日(金)10時4分配信

 福島県平田村は7月から奥羽大薬学部と協力してカンゾウなどの薬草栽培に乗り出す。ジュピアランドひらた内で実証試験を行い、村の気候や土質に合った栽培法を探る。将来的に遊休農地を活用して栽培し、漢方薬の原料としてメーカーに売り込む。さらに、6次化商品を開発して東京電力福島第一原発事故の風評払拭(ふっしょく)と農業振興につなげる。1日に村役場で共同研究の調印式を行う。
 村によると、自治体が大学と連携して薬草栽培に取り組むのは県内初。奥羽大薬学部の伊藤徳家准教授の指導で実証試験を行う。
 カンゾウ2千株をジュピアランド内のハウスと露地で栽培する。カンゾウは漢方薬の原料として広く使われており、成分のグリチルリチンは肝機能障害などに薬効があるとされる。村は既にハウスと露地で苗床を整備した。オタネニンジンも20株育てる。
 村の主力農産物は葉タバコだったが、原発事故の影響で農家が減り、約15ヘクタールの遊休農地が生まれた。
 村は4月に製薬会社や大学などでつくる漢方産業化推進研究会に入会。同会に加盟していた奥羽大と手を組んで産業化を目指す。
 遊休農地で大規模に栽培できるようになれば、県産の良質な原料としてメーカーに売り込む。カンゾウを使ったドレッシングなどを開発して観光振興にもつなげる。
 沢村和明村長は「阿武隈高原の冷涼な気候は薬草栽培に適しているはず。“薬草の村”として売り出していければ」と期待を込めた。

福島民報社

最終更新:7月1日(金)10時47分

福島民報