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伊藤嘉洋の週間株式相場見通し~日米イベントを睨んだ値固め局面

ZUU online 7月1日(金)18時10分配信

■日経平均予想ジ レンジ 15,491 ~ 16,000 円

今週は、英国のEU離脱を受けたリスク回避の流れが一巡し、欧米市場の急反発に加え、円高一服感から投資家心理は改善した。東京市場は、先週末のパニック状態から売られ過ぎ水準に達したことで自律反発を試す展開となり、日経平均は5日続伸から終値ベース(15,682円)では下落幅の56.7%を戻した。

■海外の焦点

英国のEU離脱問題では、独・仏・伊の首脳会議で英国がEUに対して正式に離脱を通告するまでは、空白期間に水面下での交渉を一切行わない方針で一致した。

これにより、英国の離脱交渉は9月以降に先送りされる見通しで、「当面は現行の枠組みがそのまま継続されることで短期的な影響は限定的」との見方が広がっている。また、離脱交渉は長期間に及び、不透明感が長引くことになるが、世界経済減速を防ぐため、主要国の中央銀行は追加緩和に踏み切るとの期待は根強い。

米国では、7/8に6月雇用統計が発表される。英EU離脱により、世界経済の新たな逆風となる懸念が強まったことで、FRBの政策判断に必要となる離脱の影響を見極めるには時期尚早との観測から、年内利上げは遠のいたと指摘される。となると、円高圧力の要因となるだけに留意しておきたい。

■国内の焦点

一方国内では、6/28政府は英国のEU離脱決定に伴い、金融市場で動揺が広がっていることを受け、緊急の経済諮問会議を開いた。安倍首相は秋に策定する総合的な経済対策の取りまとめを指示し、「あらゆる政策を総動員していく」と強調した。ただ、具体的なアクションに対する言及は無く、参院選に向けての政策期待を持たせる格好となった。

■来週の株式相場

テクニカル面では、6/24の1,286円の下落に対し、フィボナッチ比率61.8%戻し(15,746円)を達成し、自律反発に一服感が出やすい。ここでもたつくと6/24の陰線内での日柄調整が長引く可能性は考慮しておきたい。英国ショックでの悲観ムードは一旦収束したが、円高進行による業績悪化懸念や今回の英EU離脱を受けた世界経済の先行き不透明感は残る。

以上、来週は7/8のオプションSQ、6月米雇用統計や参院選挙(7/10)を控えて神経質な相場展開が想定され中での値固め局面と捉えている。日経平均のレンジとしては、上値は節目の16,000円が目処となり、下値は、5日線の15,491円が意識される。

伊藤嘉洋
岡三オンライン証券 チーフストラテジスト

最終更新:7月1日(金)18時10分

ZUU online

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