ここから本文です

公共施設にカメラ、年齢や性別認識 人の流れ分析、サービス向上へ

福井新聞ONLINE 7月1日(金)7時42分配信

 福井大学、福井県永平寺町、制御機器大手のオムロン(本社京都市)は30日、公共施設に特殊なカメラセンサーを取り付け、人の流れを分析する研究を行うと発表した。役場や町内の図書館などで来館者の年齢や性別、滞在時間を把握し、施設のサービス向上につなげる目的。個人は特定されないとしているが、カメラで撮影される利用者が違和感や不安を抱く可能性もありそうだ。

 町などによると、センサーはオムロンが開発した独自技術で、複数のカメラがとらえた顔の画像から性別、年齢、動きなどを認識し、その結果をパソコンなどへ無線で送信する。画像は送信されない。専用の分析ソフトを組み合わせ、撮影した人がどのエリアにどれくらい滞留したか確認ができる。

 今後、町役場と図書館などに計10個前後のセンサーを設置する。例えば役場なら、どの時間帯にどこの課に来庁者が多いかを調べ、職員の適切な配置につなげる。図書館では、どんな年齢、性別の来館者がどの書架に滞在したかの情報をつかめれば、本の配架を工夫することができるという。

 自治体のサービス改善を目的にセンサーを活用するのは全国でも珍しい試み。福井大産学官連携本部の竹本拓治准教授(行動経済学)は「人の動きに着目することで役場の待ち時間解消などの改善につなげられたら」と話している。研究は来年3月末まで。

 同大はデータは研究目的のみ利用し、終了後に破棄するとしている。

福井新聞社

最終更新:7月1日(金)7時42分

福井新聞ONLINE