ここから本文です

起訴内容を大筋で認める 前橋・高齢者3人殺傷初公判

上毛新聞 7月1日(金)6時0分配信

 前橋市の住宅で2014年に高齢者3人が相次いで殺傷された事件で、強盗殺人などの罪に問われた同市本町、無職、土屋和也被告(27)の裁判員裁判の初公判が30日、前橋地裁(鈴木秀行裁判長)であった。罪状認否で土屋被告は沈黙したが、弁護側は2人に対する強盗殺人罪の起訴内容を大筋で認めた。

◎弁護側「犯行前の殺意はなかった」主張

 冒頭陳述によると、土屋被告は14年11月10日、同市日吉町の小島由枝さん=当時(93)=を自宅で殺害、現金7000円などを奪ったとされる。12月16日には同市三俣町の川浦種吉さん=同(81)=宅で妻を包丁で刺して重傷を負わせ、川浦さんを殺害したとされる。

 検察側は、バールや包丁で何回も首や胸を刺した点などから「強固な殺意があった」と指摘。小島さんを殺害後、大金を奪えなかったことから再び犯行を計画し、窓を火で熱した後に冷やして割る「焼き破り」の手口を調べて練習したり、自分の携帯電話に「覚悟を決めろ」と記し、気持ちを奮い立たせていたとした。

 一方、弁護側は「犯行前に殺意はなかった」と主張。小島さんへの犯行はとっさで、川浦さんの殺害は逃げるためだったなどとして「殺意は弱かった」とした。川浦さんの妻への行為は、けがを負わせて逃げようとしたもので、起訴された強盗殺人未遂罪ではなく、事後強盗傷害罪に当たるとした。

 また、土屋被告には社会性に問題が出る「広汎性発達障害」などがあるとし、「無自覚な障害が影響した事件」と指摘した。検察側は「事件とは直接関係なかった」としている。1日は被告人質問の予定。

◎被告問い掛け応じず 遺族「死刑を望みたい」

 うつむき、無表情のままだった。前橋地裁で30日にあった前橋市の高齢者殺傷事件の初公判。2014年12月の逮捕後、初めて公の場に姿を現した土屋和也被告(27)は、問い掛けにほとんど応じなかった。量刑が主な争点となっており、1日以降の被告人質問での発言が注目される。

 丸刈りで眼鏡をかけた土屋被告は、上下グレーの服で入廷した。猫背気味で顔つきは逮捕時よりややふっくらとしていた。

1/2ページ

最終更新:7月1日(金)6時0分

上毛新聞