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【ブラジル】GCMが少年を射殺 市長「間違っていた」=サンパウロ

サンパウロ新聞 7月1日(金)5時31分配信

 サンパウロ市内でまた、治安当局によって少年が射殺された。

 27日付伯メディアによると、同市内東部のガイアナゼス地区で26日朝、他の2人の男とともに車の中にいた11歳の少年が同市警備隊(GCM)隊員によって射殺された。少年を撃った隊員は現行犯逮捕されたが、保釈金を支払って釈放された。

 警備隊員らは事情聴取で、車に乗った複数の男によって強盗被害にあったというオートバイに乗った男からの通報を受け、その被害者が証言していた車を発見したため追跡を開始したところ、車に乗った容疑者らが発砲してきたので撃ち返したと話している。

 これに関し、同市のフェルナンド・ハダッド市長(PT)は27日朝、ラジオ番組のインタビューに対して「GCMの行動は間違っていた」と述べた。同市役所のウェブサイトには「憲法第144条にある通り、財やサービス、市の施設の保護」がGCMの主要な任務であると紹介されている。サンパウロ市役所は、都市保安局が「事件の厳格な調査、そして事実が明らかになるまでの間、関係した警備隊員らの職務停止をただちに命じた」とする声明を発表した。

 事件を調べている文民警察によると、11歳の少年は車の後部座席にいたところをGCMに撃たれて死亡した。また、少年とともに車内にいた2人の男は逃走した。

 サンパウロ州人権保護審議会(Condepe)のメンバーであるアリエル・デ・カストロ・アルベス弁護士は、GCMの供述にある『オートバイに乗った男』はまだ見つかっていないとしている。同氏はさらに、鑑識当局は車内からの発砲があったことを証明するものは見つかっていないとしているとし、「オートバイの男が強盗に襲われる事件が発生したという証拠は何一つ無い。警備隊員らはこの男の氏名をメモしておらず、被害届も無く、この人物は現在まで姿を現していない」と話している。

サンパウロ新聞

最終更新:7月1日(金)5時31分

サンパウロ新聞