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五輪メダリスト上野順恵さんブラジルで指導=リオ、サンパウロなど5都市で柔道教室

ニッケイ新聞 7/1(金) 21:34配信

<ブラジル邦字紙「ニッケイ新聞」1日付け>

 2012年ロンドン五輪銅メダリストの上野順恵さん(32、北海道)が、国際協力機構(JICA)の調査団として先月15日からブラジルに短期滞在した。今派遣は、柔道分野のボランティア受け入れ先の開拓が主な目的。

上野順恵さん、リオなどで熱心に指導

 全日程を迎えた上野さんは「子どもたちの目が輝いていたことが印象的だった。ブラジル柔道の強化にも、日本の技術を伝える機会がもっと必要」といった期待を込め、約10日間の滞在を終えた。

「とにかく前へ」心構えを助言 サンパウロで最終日

 最終日となった24日、平日午後にも関わらずサンパウロ州サンジョゼ・ドス・カンポスには、気合の入ったちびっ子から青年などJudoca(柔道家)約100人が集った。

 冒頭の練習風景を見守った上野さんは、「受身から打ち込み、乱取りまでレベルが高い。組み手の時はより実践を意識して取り組んでほしい」と激励。続く質疑応答では腕の使い方、投げ技や寝技への入り方のほか、公式戦に臨む心構えなどを伝えた。

 「試合の時はとにかく強気で。前に出る気持ちが大事」といった助言に、当地柔道家らも熱心に耳を傾けた。

 実演時に相手役を務めたルイス・リマさん(22)は、「上野さんは組んだ時の力の入れ方に強弱があった。私たちブラジル人は常に力一杯で相手を押さえ込もうとする。引く、押すの駆け引きを肌で感じることができ、相手の姿勢、重心をいかに崩すべきか学べた」と貴重な体験を喜んだ。

計5都市を訪問、日本人コーチの派遣増に期待

 上野さんは15日に到着後、翌日からさっそく実演、交流にあたった。サンパウロ市内の南米講道館を訪問し、およそ100人へ指導。17日にはブラジリアに移動し、現地で開催されていた日本祭りで投げ技などを実演した。五輪を間近に控えるリオデジャネイロも訪れ、主に児童を対象に指導した。22日にはサンパウロ州に戻りバストスにも足を運んだ。

 全ての公式日程を終えた上野さんは、「こちらの選手は好奇心が旺盛で何でも質問する。特に子どもは目が輝いていた」と感心した様子。「JICAボランティアが柔道分野に派遣されれば強化に繋がる。日本の技術を伝えることが一番」とスポーツ交流の振興に期待をかけ、25日深夜に離伯した。

 上野さんにとって柔道交流を目的とした訪問は2013年以来。当時は現在も柔道部コーチとして所属する、三井住友海上火災保険株式会社の業務研修のため、同年4~9月に滞在していた。

最終更新:7/1(金) 21:34

ニッケイ新聞