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富山城跡発掘調査 重臣屋敷の防火水槽発見か/富山

チューリップテレビ 7/1(金) 10:42配信

 富山城跡の発掘調査で、江戸時代の重臣(じゅうしん)屋敷にあった防火水槽と見られる遺構が見つかりました。
 こうした遺構の発見は県内では初めてです。

 調査は、富山市の旧総曲輪小学校の跡地に介護や子育てに関する市の拠点施設を整備するのに伴いおととしからおこなわれています。
 30日は、富山城三ノ丸の跡地およそ650平方メートルの発掘現場がマスコミに公開されました。調査の結果、重臣屋敷のあった場所に南北27メートル、東西10メートル以上に渡って深さ50から60センチの水溜(みずため)状の遺構が発見されました。これを『防火水槽』の他に『庭の池』だとする説もありましたが、調査を担当した学芸員は…

「周りの石積みは1段しかないが、ここは2段も3段も後ろに細かな石が並べられている。本来であれば、天端石(てんばいし)という一番重石になる石を、再利用して前の方は積まれていて、それが崩れないように後ろに2段目の石を組んだりして…とりあえず真ん中の大きな石が崩れないことだけを考えて急遽、積み直したのかなと見てとれる」(埋蔵文化財センター・主査学芸員・堀内大介さん)

 このエリアは、1789年に起きた神通川の氾濫による洪水の土砂で一度埋まりましたが、南北27メートルのうち半分から北側だけ、その土砂を取り除き作り直した跡が見られました。

 「これが防火水槽だとすれば、重臣にとっては自分の屋敷を守るためにとても重要な施設。そのためにも洪水で埋まってしまった重要な施設を、急いで掘り直して復元しないと、火事が起きたときに復元できない。そのためにも急いで掘り直す必要があったと考えられる」(埋蔵文化財センター・主査学芸員・堀内大介さん)

 こうした遺構が見つかったのは県内では初めてで、絵図だけでは分からなかった当時の屋敷の敷地内の使い方が分かる貴重な発見となります。
 現場は、7月2日の午前10時から一般公開されます。

チューリップテレビ

最終更新:7/1(金) 10:42

チューリップテレビ