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岡山県庁ミュージックサイレン終了 8月末、音楽で時刻伝え約60年

山陽新聞デジタル 7月1日(金)15時7分配信

 岡山県は1日、県庁の屋上から1日2回、音楽で時刻を伝えている「ミュージックサイレン」の運用を8月末で終了すると発表した。メーカーによるメンテナンスが今夏で中止されるため。60年近く県民の暮らしに溶け込んできたメロディーが役目を終える。

 近年は途中で演奏が止まるなど老朽化が目立つが、メンテナンスで何とか機能を保っている。作動を制御する電子基板などの部品は製造が中止されており、故障すれば再び稼働させることができないため、予告して止めることにした。

 ミュージックサイレンは大手楽器メーカーのヤマハが開発し、1957(昭和32)年の庁舎完成時に当時の三木行治知事の意向で設置。現在は91年に買い替えた2代目が、16音階のサイレンを組み合わせた音楽を流している。毎日正午にシューベルトの「菩提(ぼだい)樹」、午後5時にドボルザークの「家路」が半径2~4キロの範囲に届く。

 同県は97年3月、「時計の普及で時報の必要性が薄れた」として予告なしに停止したが、県民へのアンケートで約7割が復活を希望し、同年7月に再開した経緯がある。県財産活用課は「慣れ親しみ、寂しいと感じる県民も多いかもしれないが、やむを得ない事情なので理解してほしい」としている。

最終更新:7月1日(金)15時7分

山陽新聞デジタル