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<法廷の小窓> 「地獄に墜ちますよ」 佐賀

佐賀新聞 7月1日(金)18時16分配信

 「あなたは口がうまいから信用されにくいんですよ」。佐賀地裁の詐欺事件の公判で、反省の弁を述べる男性被告(39)を弁護士がただした。詐欺罪に問われたのは3回目。服役も経験した。「二度としないと誓う」「一生懸命、償いたい」。証言台からの言葉は法廷にむなしく響いた。

 知人を介して知り合った女性(当時21歳)の純粋な性格を感じ取り、「好きな男のためなら金を出すと思った」。女性の好みに合わせた架空の男性を仕立てて紹介することを持ち掛けた。会員制交流サイトでもやり取りしながら「(男性は)付き合いたいと思っていて、結婚を真剣に考えている」と伝えた。

 時期は昨年の11月下旬。男性になりすまして「クリスマスに車で一緒にハウステンボスに行きたい。ハズい(恥ずかしい)けど大好きです」というメッセージを女性に送信。車の購入費の肩代わりを女性に了承させ、35万円を受け取り、そのままだまし取った。

 「本気で好きになり、さんざんだまされ、大きなショックを受けた」。公判では女性の悲痛な声が説明された。裁判官は人の心を欺く罪の重さや更生を信じて諭した。「こんなこと繰り返さないで。死んだ後、地獄に墜(お)ちますよ」(懲役2年)

最終更新:7月1日(金)18時16分

佐賀新聞