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「横の揺さぶり」で飛躍、巨人・菅野の投球を検証 9失点KOから修正なるか?

Full-Count 7/1(金) 14:01配信

奪三振能力が向上、打者を圧倒する無欠の投球内容を見せる菅野

 6月24日のDeNA戦では乱調に見舞われたものの、今シーズン巨人のエース・菅野智之は目覚ましい投球を見せてきた。昨オフ実施したと伝えられる、例年以上にフィジカルを意識したトレーニングなどの成果か、ボールの質は見るからに向上し、打者を圧倒する投球を続けている。

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 投手による失点抑止と強い関連性を持つ3つの要素、「三振を奪う力」「四球を与えない制球」「打球がゴロになる投球(球質)」に着目し、今季の菅野を見ると、まず全対戦打席に占める奪三振の割合を表すK%が急激に上がっている。昨季はセ・リーグの平均を割る数字だったが、リーグのトップをもうかがえる数字に。規定投球回に達している投手の中では、岩貞祐太(阪神)、今永昇太(DeNA)に続く3位だ。

 奪三振を増やしながら、四球を与える割合も極めて低く落としている。この重要な2つの要素ほどではないが、やはり失点抑止と関連が強い、投球をバットに当てられた際、安打や長打になりにくい打球を打たせる能力??打球管理能力などとも呼ばれるが、菅野はこれも高い水準にある。

 今季の菅野は、三振を奪える投球で打者を封じ、四球による無駄な走者を出さず、投球をバットに当てられてもリスクの低い打球になりやすい。その結果、攻める側に与えられるチャンスが、自ずと限られたものになる。

 3つの要素をすべて高次元で兼ね備えることは非常に稀で、優れた投手でも、一方を立てれば、もう一方が立たないということが多い。現在のNPBで活躍するエースでも、大谷翔平(日本ハム)は与四球が少なくない。則本昂大(楽天)はフライを打たれる割合がやや高い。クリス・ジョンソン(広島)はゴロをよく打たせるが、奪三振と与四球の数は平均レベルである。

 近年のNPBで、3つの要素をすべて高次元で兼ね備えていたのは、ダルビッシュ有(レンジャーズ)、田中将大(ヤンキース)、前田健太(ドジャース)らのメジャー挑戦直前のシーズンぐらいだ。今季の菅野の投球内容は、その領域に近づいているといえる。

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最終更新:7/1(金) 14:01

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