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【ボナルー・フェスティバル】LCDサウンドシステム/テーム・インパラ/チャーチズらが出演した2日目のレポート&写真が到着

Billboard Japan 7月1日(金)12時5分配信

 今年で15回目の開催となったアメリカ・テネシー州マンチェスターにて6月9日~12日 計4日間行われ9万人を動員した【ボナルー・フェスティバル】。【コーチェラ】、【ロラパルーザ】と並び世界的に知られるアメリカのフェスで、700エーカー近くある巨大農場が会場となっており、観客の8割がキャンプを行う。2日目となる6月10日の目玉は、今年5年ぶりに再結成を果たしたLCDサウンドシステム、【フジ・ロック・フェスティヴァル ‘16】にて初来日するリオン・ブリッジズらとなった。

◎Allen Stone / アレン・ストーン
今年3月に新作『Radius』を発表したシンガーソングライターのアレン・ストーン。彼のステージはいつだってパワフルで爽快感溢れていて楽しい。ボナルーでもそれは変わらなかった。曲を知らなくても十分楽しめる。メインステージに現れたアレンは肩にタオルをかけステージ上を端から端まで駆け回る様はホーンセクションをぶっ潰すよだった。

◎Brett Dennen / ブレット・デネン
アメリカン・フォーク・シンガーソングライターのブルット・デネン。ハイトーンで少しスモーキーなヴォイスでしとやかに歌う。「What’s the Secret?」でスタートし、途中即興で鼻歌を披露。観客は彼のリラックスしたギターに合わせてゆらゆら揺れる。ステージ前のプレス・カンファレンスにて「暑さでシャットダウンしそう」と言っていたが、そんな様子は微塵も感じさせない爽やかなパフォーマンス。

◎Daughter / ドーター
彼らの奏でる細長いギターラインと心痛の浸透感は、この誰もがハッピーで大げさにも思える楽しさを表現する観客が多くいるボナルーに向かないかもしれないとステージに向かう前にそんな風に思っていた。 「Alone/With You」を演奏するエレナは彼らの演奏する蒸し暑いステージに涼しい風を運んでくれるかのようで、芸術至上主義と錯覚するステージに変えてくれたのだ。

◎St. Lucia / セント・ルシア
NYブルックリン出身のシンセ・ポップ・バンド。奔放なエネルギーでステージ上を駆け回り、ギターを持ってジャンプするフロントマンのフィリップは信じられないほど才能のあるシンガーソングライターだ。爽快な80年代調のサウンドにフリートウッド・マックの「Dreams」のカバーで、会場を80年代のディスコ・クラブやヨーロッパのナイトクラブに変えてしまった。

◎MisterWives / ミスターワイヴス
去年の【SUMMER SONIC】にて初来日を果たした彼ら。バンドの紅一点であるマンディのしなやかで伸びのある歌声とキュートなルックスにキャッチーでアップテンポな曲で楽しい事間違い無いステージに観客が集まらないわけが無い。メインステージを後方まで埋め尽くす光景をステージ上から見たマンディは「私は夢を見てるの?これは現実?」と叫んだ。

◎FIDLAR / フィドラー
1曲目からビースティー・ボーイズの「Sabotage」のカバーで挑んだ彼ら。お決まり文句「Let’s Get Weird (奇妙なこと始めようぜ!」とシンガーのザックが叫ぶと、すぐさま会場はモッシュピット化、サークル・ピットがいくつも発生。当然誰もがクラウドサーフをし始めた。

◎WHITNEY / ホイットニー
元スミス・ウェスタンズのメンバーで結成されたフォーク・ロック・バンド。フロントマンでドラマーのジュリアンが、ホイットニーとして初めて出演するのがここボナルーであると明かした。彼らの出演したステージは一番小さなミニステージだったが、それでもそこには多くの観客が集った。

◎CHVRCHES / チャーチズ
スコットランドからの使者がメイン・ステージをダンスパーティー会場に!そしてそれを完全なものにするべくシンガーのローレンが「次の曲は私一人で歌えると思えない。」と言い、パラモアのヘイリーを自らのパーティーに招き入れ「Bury It」をセッション。ローレンの清純淡麗な容姿と美しいハイトーン・ヴォイスに、ヘイリーのパンキッシュでコケティッシュな出で立ちにパワフルなヴォイス、二人は相対的であるが見事に融合した。また前日発表されたばかりの「Every Open Eye」のリミックスを最高のタイミングで披露した。

◎Leon Bridges / リオン・ブリッジズ
フジロックにて来日が決定しているソウル・シンガーのリオン・ブリッジズは、今年最も注目されているアーティストの一人でもある。アルバム『Coming Home』より「Lisa Sawyer」、「Better Man」、「Smooth Sailin’」などファンのお気に入りソングはもちろん、R&Bシンガーのジニュワインの「Pony」をカバー。ソウルでファンクな新人のステージに観客から賞賛と喝采の歓声が鳴り止まなかった。バンドメンバーには、彼をプロデュースしているサイケデリック・ロック・バンドのホワイト・デニムのオースティン・ジェンキンスがギターでサポートしている。

◎Tyler the Creator / タイラー・ザ・クリエーター
テイラーが「俺には50分間ある。ただジャンプしまくって叫び続けていいか?」と観客を煽り、ステージを引っ掻き回す。アンプの上に立ち下品なジェスチャーとファニーなジョーク。 「What The Fuck Right Now」とはまさにこのことだが、最高に楽しくて、ベスト・ヴァイブな夜にしてくれた。

◎LCD Soundsystem / LCD サウンドシステム
ここにいる多くの人が5年前の彼らの解散に涙し、そして今宵戻ってくることに興奮していた。ドラムビートが鳴り響き観客の興奮をさらに煽る。フロントマンのジェームズ・マーフィーが登場し「Us V Them」でスタート。巨大なミラーボールがステージ上でクルクル回る。それは5年前のマディソン・スクエア・ガーデンにあったものと同じだった。「You Wanted a Hit?」の歌詞にある“But maybe we don’t hit (しかし僕らはヒット曲がない)”ように、爆発的ヒットがなくともボナルーのこのステージにヘッドライナーとして立っている。ダンス・ムーブメントを起こした彼らのことを他のヘッドライナーと同じく偉大なアーティストとしてステージ立つ彼らをこの目でまた見ることができたことを他の観客同様にこの上なく幸せに感じた。

◎Purity Ring / ピュリティ・リング
LCDの余韻と恍惚感に彼らのステージでまた浸れることができた。深夜の彼らの美しいライティングのステージセットにミーガンのこの世のものとは思えぬ美しい歌声、近未来のようなエレクトロニカサウンドの「Belispeak」や「Bodyache」で観客は宇宙空間に吸い込まれた。

◎Tame Impala / テーム・インパラ
飛ぶ鳥落とすかのごとく世界中から出演のオファーが絶えない彼ら。怒涛のスケジュールを制覇するためプライベートジェットをチャーターしてボナルーに来場。彼らに用意されたのは深夜1時スタートのスペシャルなナイトセット。2時間あてがわれたステージ時間に対し彼らが演奏したのは1時間15分で、彼らの少し短いようにも思えたが、「Let It Happen」の紙吹雪や最近のセットでは封印されていた「Half Full Glass of Wine」を演奏し、文字通りスペシャルなセットになった。ヘッドライナー、LCD サウンドシステムのジェームズ・マーフィーが自身のステージを終える際に「テーム・インパラで会おう!」と言ったように多くの観客がステージには押し寄せ、観客がナイト・セットのために発光ライトを手にし、それを夜空に投げた瞬間に、フロントマンのケビン・パーカーが「こんな光景は今まで見たことがない!」と興奮し観客に対し感謝の意を述べた。

◎Blood Orange / ブラッド・オレンジ
午前2時。デヴ・ハインズが、静かに一人でステージに現れフェンダー・ストラトキャスターを弾き語りしてショウがスタート。シンガーソングライターでありながらギターマンでピアニストであり、そしてステージ上で華麗に踊るダンサーでもある。アルバム『Cupid Deluxe』と今年発売予定のニュー・アルバム「Freetown Sound」によって構成されたステージ。アンダーシートのバラードとデラックスなディスコサウンドが融合し、シャーデーとプリンスと一緒に過ごしてるような気分になった。

Photo & Text: ERINA UEMURA

最終更新:7月1日(金)12時5分

Billboard Japan

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。