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串本校舎へ募集集約 串本古座高校

紀伊民報 7月1日(金)16時41分配信

 和歌山県教育委員会は6月30日、串本町内に校舎が二つある串本古座高校の再編整備計画を策定した。同町中湊の古座校舎は、2017年度から生徒の募集を停止する。同町串本の串本校舎に募集を集約し、普通科に新しいコースを設けて地域の魅力を発信する人材を育成する。

 08年4月に串本高と古座高が統合してできた串本古座高は、当初から「分校舎が2学級規模を維持できないと判断した場合は募集を停止する」との方針を打ち出していた。年々生徒数が減少し、古座校舎は13年度から1学年1学級に、串本校舎は16年度から3学級が2学級になった。

 県教委は5月24日、串本古座高の再編整備案を発表した。その後、6月14日まで県民から意見を募集し、賛成や反対、要望など86件(郵送29、電子メール35、ファクス22)が寄せられた。

 計画では、17年度の入学生から串本校舎の普通科に新しく「グローカル」「進学」「総合」の3コースを設け、生徒の募集対象を全国に広げる。グローカルコースは、ジオパークやラムサール条約に登録されている海、外国との交流の歴史など地域について学び、魅力を発信する人材や地域のリーダーになる人材を育てる。古座校舎の在校生は卒業まで同校舎で学ぶことを基本とする。

 県教委に寄せられた賛成意見は「高校でのクラスが少なければ部活や勉強で切磋琢磨(せっさたくま)することがない」「時代の流れからやむを得ない判断。将来に向けてどのような展望を持てるかが大切」など。反対意見では「案が提示されてから決定までの期間が短く、拙速である」「在校生への配慮や新コースの準備期間が必要なことから古座校舎募集停止の延期を」「古座校舎の閉校は地域の衰退を加速させる」などがあった。

 これらの意見に対し、県教委は「串本・古座両地域の生徒数は今後も減少する傾向にあり、学校の活力を維持していくには一つの校舎に統合し、より魅力ある教育環境をつくることが最善の方策」としている。少子高齢化が進んで学校そのものの存続が危ぶまれる中、町や研究施設、地域の各団体などと連携して「地域協議会」を設立し、魅力ある学校づくりに努めるという。

 地元への説明については、在校生の保護者や地域の中学校校長会への説明会を開いた。今後、中学生を対象にした学校説明会をする方針。古座校舎の跡地利用については、串本町などの意見を聞きながら進めていくという。

最終更新:7月1日(金)16時41分

紀伊民報