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県内初の司法書士法人 中能登出身の金氏さん、きょう金沢に設立

北國新聞社 7/1(金) 3:14配信

 金沢市北安江3丁目に司法書士事務所を構える金(かね)氏(うじ)克弥さん(43)=中能登町出身=が1日、県内初となる司法書士法人を設立する。法人化することで、登記や裁判、成年後見といった業務で依頼者を切れ目なくサポートする。支店の開設も可能になり、実家の寺で副住職を務める金氏さんは、ふるさと能登で事務所を開く目標を掲げている。

 法人は「カルペ・ディエム」と名付けた。ラテン語で「今を生きる」を意味し、金氏さんが高校生の頃に見た米国映画の邦題にちなんで命名した。1日に登記し、看板の設置やホームページの作成を進める。

 金氏さんは弁護士の夢を断念した後、大阪市内の司法書士法人で事務員を務めながら勉強を重ね、2009年に司法書士試験を突破した。大阪で経験を積み、11年3月に独立して金沢市に個人事務所を開いた。

 法人化に伴い、男女問わず依頼者の相談に応じられる体制を整えるため、女性の司法書士とパートナーを組むことにし、昨年12月に県司法書士会に登録した小酒朋子さん(37)=金沢市=を迎え入れた。

 司法書士は個人営業の場合、病気や事故に見舞われると業務に支障を来す恐れがある。法人にすると、複数の司法書士で運営を分担するため、依頼者を安定してサポートできる利点がある。業務の多い大都市圏を中心に法人化が進んでいる。

 金氏さんは中能登町黒氏の信光寺の後継ぎであり、司法書士と寺の仕事を両立する必要もあることから、同僚の司法書士と助け合える法人の道を選んだ。

 県司法書士会によると、会員202人のうち金沢支部が125人を占め、多くは金沢市や近郊を拠点に活動している。能登支部の会員は39人いるが、高齢化が目立つという。

 金氏さんは「今後は若い司法書士も加え、チームとして法人を運営していきたい」と意気込んだ。

北國新聞社

最終更新:7/1(金) 3:14

北國新聞社