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暑さ指数で熱中症予防 県サッカー協、主催大会で測定

北國新聞社 7月1日(金)3時14分配信

 厳しい暑さを前に、県内のスポーツ関係者が徹底した熱中症対策に取り組んでいる。県サッカー協会は今季から、主催大会を中心に、競技会場で熱中症の危険度を示す「暑さ指数」(WBGT)の測定を始めた。スケジュール通りの大会運営以上に選手らの健康面を考慮し、安全に運動できるよう先進的な予防を加速させている。

 WBGTは気温、湿度、地面や建物・体から出る放射熱の三つを取り入れた総合的な温熱指標で、国際基準として位置付けられている。

 日本体育協会の指針ではWBGTが31度を越えた場合、運動は原則中止となる。ことし3月には、日本サッカー協会(JFA)がWBGTの数値を取り入れたガイドラインを発表した。

 これを受け、県サッカー協会はWBGTの測定機器を計80個購入し、5月29日に開幕した県選手権から使用している。JFAのガイドラインには、WBGTが31度以上の時間に試合を始めないといった規制があり、県サッカー協会は今後、必要に応じて試合開始時刻を調整する考えだ。

 WBGT28度以上は「厳重警戒」となり、試合の前後半で1回ずつ、3分間の休憩時間をとって選手らが氷で体を冷やし、スポーツドリンクを飲むなどの処置を講じる。

 県体育協会は毎年、日本体育協会の熱中症対策ガイドラインを各競技団体に渡し、留意を呼び掛けている。それでも昨年は熱中症で479人が救急搬送され、各競技会場にもたびたび救急車が駆けつけた。

 夏の全国高校野球石川大会では1999年に球審が心筋梗塞で亡くなっており、以来、熱中症予防に力を入れてきた。県高校野球連盟は選手の体調に配慮して連戦にならないよう休養日を設け、試合前に各チームに十分な飲料水が準備されているかを確認したり、ベンチに扇風機を2台ずつ設置したりしている。

 日本気象協会の予報では、7~9月の北陸地方の気温は平年並みか高くなり、猛暑になる見込みという。県サッカー協会事務局は「先陣を切って熱中症対策に取り組み、スポーツ選手が被害に遭わないようにしていきたい」としている。

北國新聞社

最終更新:7月1日(金)3時14分

北國新聞社