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『ピンクとグレー』の中島裕翔は62分後以降がスゴい!

シネマトゥデイ 7月2日(土)5時0分配信

 スマッシュヒットを放った『ピンクとグレー』の行定勲監督が、本作で映画初出演にして初主演を飾った Hey! Say! JUMP の中島裕翔の役者としての魅力を語った。

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 本作はNEWSの加藤シゲアキが2012年に発表した同名の処女小説を、『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004)、『真夜中の五分前』(2014)などの行定勲監督が映画化したもの。若手の人気俳優・白木蓮吾の突然の死で、彼の伝記を出した親友の河田大貴がスターダムを駆け上がっていくストーリーだが、映画の幕開けから62分後に小説にはない驚愕の仕掛けを用意した行定監督は「この映画で描きたかったのはむしろ62分後以降」と強調し、その上で主演の中島について「僕はその後半の裕翔くんを評価しているんです」と語る。

 行定監督は「スターを演じる前半は、裕翔くんならすんなりできると思っていた。普段からアイドルの自分を演じているところがあるから」と振り返り、それよりも、「憧れていた圧倒的な存在にはなり得ない何者でもない人間が、その自分の愚かさを露わにしていく後半の裕翔くんはうまかった」と絶賛する。「彼は緊張すると首に手を当てる癖があるので、その癖を前半では封印し、後半では取り入れるという演出はしました」。

 そんな中島の天性の演技力が全開するのが柳楽優弥の演じた“ある人物”と対峙するシーンだが、「柳楽くんは本番になった瞬間、全然別の人間になっちゃうから裕翔くんも相当驚いたんじゃないかな(笑)。柳楽くんが本当に圧倒的だったから、裕翔くんも必死だったと思うけれど、柳楽くんの迫力が後半の非力さを露呈させる裕翔くんの芝居を引き出したのはよかった」と振り返る。

 だが、本作の成功の最大の要因は、中島と親友の河田を演じた菅田将暉が初共演とは思えないほど仲がよくなったこと。ブルーレイとDVDの特典映像ではヒロインを演じた夏帆が嫉妬するほどジャレ合っている2人の姿が確認できるが、行定監督は「菅田くんのリードのおかげもあって、裕翔くんはどんなことでも難なくクリアーできた。菅田くんが裕翔くんをリスペクトして、その感情を役に生かしたから、あの絶妙な関係が生まれた。お互いが相手の懐に入っていた」と分析する。

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最終更新:7月2日(土)5時0分

シネマトゥデイ