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非接触デビットカード発行1億枚突破 英国

ZUU online 7/2(土) 19:10配信

欧州一のカード大国といわれる英国で、デビットカードの発行数がついに1億枚を突破した。成人の94%がデビットカードを所有しているという。

UKカード・アソシエーションの調査によると、コンタクトレス(非接触IC/NFC)決済とオンライン・ショッピングの需要が人気に拍車をかけ、今年4月の統計では過去1年間で発行数が2.7%増。取引総額は378億ポンド(約5兆1597億円/6.8%増)に達している。

「決済法がいかに消費意欲を左右するか」が、最も顕著に表れた例といえるだろう。

■借金は嫌だけれどクレジットカード負債額世界一?

今年3月の英国におけるリテール売上げは240億ポンド(約3兆2740億円)。そのうち77.5%がデビットカードを利用した決済だった。

英国で1987年に導入されたデビットカードは、それまで一般的に利用されていた現金や小切手に代わる「国民のお財布」として、瞬く間に幅広い層に普及した。対照的に入出金機能のみのATMカードの需要は急降下。小切手保証カードにいたっては2012年に廃止となった。

UKカード・アソシエーションのリチャード・コッホ室長は、消費者が好む決済法の移り変わりについて、オンライン・ショッピングが物理的リテールやサービスを上回る巨大産業に成長したこと、2007年に導入された非接触型を、一昨年になり各大手銀行が一斉に売りだしたことなどが大いに貢献している--と認めている。

■英国人がクレカよりデビットを好む理由

現在英国で発行されている非接触カード8810万のうち、デビッドカードは6180万枚と、2630万枚のクレジットカードを2倍以上。過去1年間で34.5%増という驚異的な伸びを示している。

取引総額でコンタクトレスが占める割合は、全カード取引の16%と前年から10ポイントアップ。加盟店数が37万件まで増えたことで、決済総額は前年比247.7%の15億8030万ポンド(約2155億8452万円)まで跳ね上がった。一カ月間で1億8800万件の決済が行われるなど、消費を煽ることに成功している。

英消費者がクレジットカードよりデビットカードを好む理由として、「クレジットカードは借金、デビットカードは自分のお金」という意識が強く働いているようだ。つまり「自分のお金でいつでもどこでも好きな時に、手間なし決済が可能」という英国人気質が非接触デビットカードを英国NO.1の決済法に押し上げたといっても、過言ではないのだろう。

その一方でクレジットカードの負債総額が世界一でもある英国。消費者の趣向が両極端にわかれる不思議な国だ。(FinTech online編集部)

最終更新:7/2(土) 19:10

ZUU online