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ベルギー、守備の主力不在に泣く ヴィルモッツ監督は若手を擁護

ISM 7月2日(土)13時56分配信

 現地時間1日に行なわれたEURO2016準々決勝で、ウェールズに1対3と敗れたベルギー。守備の主力を欠き、若手を起用せざるを得なかったことが痛手となったが、マルク・ヴィルモッツ監督は出場した選手を擁護した。

 大会前にヴィンセント・コンパニーとニコラス・ロンベルツを負傷で失い、守備面に不安が生じていたベルギーではこの日、トーマス・フェルマーレンも出場停止で不在。さらに試合前日にDFヤン・フェルトンゲンも足首のじん帯断裂で離脱と、ベテランDFを4人も欠いた状態でウェールズ戦に臨んだ。

 この非常事態に先発を務めたのは、ともに21歳のDFジェイソン・デナイヤーとDFジョルダン・ルカク。それぞれ代表では8キャップ、5キャップと経験の浅い若手だった。

 ベルギーはMFラジャ・ナインゴランが25メートルのミドルを決め、気持ち良く試合をスタートさせたが、やはり守備の穴を突かれた。左サイドのJ・ルカクは、ポジション取りや相手のマークで迷いが見られ、同点にされたシーンではウェールズDFアシュリー・ウィリアムズをフリーにしていた。

 さらに後半、ベルギー守備陣はアーロン・ラムジーにクロスを許すと、ハル・ロブソン・カヌに「クライフターン」で3枚がかわされ追加点を献上。後半はより前に出てプレーするようになったJ・ルカクだが、インパクトを残せないまま75分にMFドリース・メルテンスとの交代でベンチに下がった。

 ゴールを目指しての交代だったが、その後もベルギーはネットを揺らせないまま。最後は再び左サイドをクリス・ガンターに突かれてクロスを上げられると、ジャンプしたデナイヤーはボールに届かず、トビー・アルデルヴァイレルトも空中戦でサム・ヴォークスに勝てず、ダメ押し弾を許した。

 MFアクセル・ヴィツェルはフェルマーレンとフェルトンゲンが不在だったことについて、「あの2人は非常に重要な選手たちだ」とコメント。苦しい試合になることは分かっていたと話し、「僕らとしては精一杯やるしかなかった」と話した。

 ベルギーは後半序盤にジョルダンの兄、ロメル・ルカクがヘディングからゴールをねらうも、シュートは枠に飛ばず。終盤にMFマルアン・フェライニがゴールに迫るシーンもあったが、これも枠を外れた。

 R・ルカクに完璧なクロスを送ったDFトーマス・ムニエルは「僕らは試合を決められるだけの効果的な動きができなかった」と、決定機をモノにできなかったと述べ、「拮抗した試合になると思っていた。勝つか負けるかどちらかしかなく、僕らは負けた」と落胆を表した。

 しかし、ヴィルモッツ監督は「経験までを交換することはできない。私の責任だ。若い選手たちを責めることはできない」「勝つためにはオイルがなじんだ機械が必要だ」と若手を擁護し、「我々はするべきでなかったミスを犯してしまった」と肩を落とした。

 その上で同監督は「これが現時点でのベストだった。1日で新しい守備を用意することはできない」と、ベテラン勢不在の影響を認め、進退については「アドレナリンがたぎっているときに決断は下さない。現時点で辞めることは考えていない」と述べている。(STATS-AP)

最終更新:7月2日(土)13時56分

ISM