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デング熱って?蚊が媒介する感染症、デング熱から子どもを守ろう

ベネッセ 教育情報サイト 7月2日(土)10時2分配信

大人に比べて蚊に刺されやすい子どもをデング熱から守るには、どうすればよいのでしょうか。
デング熱の実態と対策について、神奈川県立こども医療センター皮膚科部長の馬場直子先生に教えてもらいました。

蚊が媒介する感染症、デング熱

デング熱とは、蚊が媒介する感染症の一種です。ひとくちに蚊といってもさまざまな種類の蚊がいますが、デングウイルスをもっていることがあるのは、ヒトスジシマカとネッタイシマカの2種類だけ。このうち、日本にいるのはヒトスジシマカ、いわゆる「やぶ蚊」のみです。
デングウイルスを持つ蚊に刺されると、2~5日の潜伏期間を経たあとに、発熱や発疹、頭痛、吐き気、関節痛などの症状が出ます。
デング熱のウイルスを持っている人の血を吸った蚊がほかの人を刺すと感染が広がりますが、人から人には感染しません。

症状のポイントは発熱と発疹

デング熱の症状は風邪にとても似ているため、デング熱と気が付かないこともあります。普通の風邪と違うのは、熱が出てしばらくたつと発疹が出ることです。最も多いのは、風疹のようなポツポツした赤くて細かい発疹です。このような発疹と発熱がある場合は、デング熱を疑った方がよいでしょう。

また、処置が遅れたからといって重症になるということはありませんが、高齢者や乳幼児、腎臓・肝臓に疾患がある人は、出血傾向に注意してください。出血傾向とは、何もしていないのに血が出る症状のことで、鼻血や血便が出たり、あるいは消化器官から出血したりすることもあります。皮膚には、紫色の斑点(紫斑)が現れるので、この症状が出た場合は、早急に血液検査ができる病院にかかってください。
この症状を放置すると、1~2割の確率で死に至る場合もあります。

子どもは特に蚊に刺されやすい

蚊は、汗の匂いや、人間から吐き出される二酸化炭素に寄ってくるといわれています。子どもは大人に比べて新陳代謝が活発で汗をかきやすく、二酸化炭素の排出量が多いため、より蚊に刺されやすいのです。
また、蚊は日中よりも早朝と夕方のほうが、活発に活動するとされています。子どもにとっては夏休み中のラジオ体操の時間や、「夕焼けチャイム」の時間帯がこれに重なるため、蚊に刺される可能性は高まるといえるでしょう。

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最終更新:7月2日(土)10時2分

ベネッセ 教育情報サイト