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山口茜勝利、再春館製薬所も白星 地元でバド全日本実業団選手権

福井新聞ONLINE 7月2日(土)8時16分配信

 バドミントンの第66回全日本実業団選手権第3日は1日、福井県の勝山市体育館ジオアリーナ、福井市体育館で決勝トーナメントを行った。福井県勢の山口茜(勝山高出身)がメンバーの再春館製薬所(熊本)は初戦の2回戦でプレンティグローバルリンクス(大阪)を3―0で破り、準々決勝に進んだ。山口は3番手の第1シングルスで登場し、ストレート勝ちした。熊本県益城町に本拠地を置く再春館製薬所は熊本地震被災後では初めての団体戦(2複3単)。

 チームは被災後、今井彰宏監督の出身地でもある勝山市に避難し、練習や被災者支援の募金活動も行った。今井監督は「熊本から応援に来たくても来られない人がいる。今回は勝山の応援を力に変えて、やってやるぞという気持ち」と意気込みを示した。

 山口も勝山市出身とあって、会場は入場制限がかかるほどの盛況ぶり。同市の無職山口十志雄さん(60)は「町で知らない人はいない有名人だが、生で見るのは初めて。若いのに熊本やふるさとへの思いを背負ってすごい。五輪ではベスト8くらいまで勝ち進んで盛り上げてほしい」と語った。

 男子セーレンは3回戦で日本ユニシス(東京)に敗れ、8強入りはならなかった。1次リーグから勝ち上がった勝山市役所(福井)は1回戦で旭工芸(東京)に0―3で敗れた。松川直弘(勝山高出身)が主将を務める日立情報通信エンジニアリング(神奈川)は1~3回戦を勝ち進み8強入りした。

■山口茜 地の利生かし「いつも通り楽しめた」

 山口茜(再春館製薬所)が社会人として地元勝山に帰ってきた。平日でも立ち見も出るほどの大勢のファンが見守る中、「みんなが応援してくれて楽しめました」と表情が緩んだ。

 ダブルス2組が勝利した後の3番手、第1単として登場。「茜ちゃーん、頑張れー」と野太い声援に山口も会場も和んだ後、試合が始まった。

 第1ゲームは、ネットぎりぎりに落とすドロップショットや強打などが決まり、5―5から14連続ポイントを奪うなど21―5で先取。終盤、背面レシーブをみせると「オー」と観客席がどよめいた。

 第2ゲームも、ラリーの中で相手の体勢を崩して強打を決め、終始山口のペースで21―11。ストレートで松島(プレンティグローバルリンクス)を下した。

 リオデジャネイロ五輪代表に決まり、五輪直前の全国大会。再春館製薬所の団体デビュー戦でもあり、注目を集めたが「勝山の人がいっぱいで、いつもの練習みたいな雰囲気。(勝山は)落ち着きます」と重圧は感じていない。今井彰宏監督(勝山高出身)も「楽しそうに山口らしいプレーで会場を盛り上げてくれた」と語るように、コンディションのよさを感じさせた。

 今大会も五輪も山口にとって優劣はない。「五輪に向けてというより、この大会を精いっぱい頑張りたい」。粘ってパワフルに攻める。いつも通りのプレーで準々決勝以降も臨む。

福井新聞社

最終更新:7月2日(土)8時16分

福井新聞ONLINE