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連載コラム第6回「リオ出場への軌跡」車椅子バスケ

カンパラプレス 7月2日(土)11時0分配信

まさかの敗戦にも揺るがなかった結束力

 リオデジャネイロパラリンピックの切符3枚をかけて、2015年10月に行われた車椅子バスケットボールの三菱電機 2015 IWBF アジアオセアニアチャンピオンシップ千葉(AOZ)。最大のヤマ場とされていた第2戦の韓国戦に勝利した日本は、グループ予選を全勝で1位通過するだろうというのが大方の予想であり、チームの誰もがそのつもりでいた。ところが、第4戦で予想外の難敵が現れた。中国だった。世界ランキングを見ても日本にとっては格下の相手と言って良かった中国に、日本は想定外の苦戦を強いられたのだ。

予期せぬ黒星

 「やはり、世界を相手に簡単に勝てる試合はひとつもないということです。そのことを改めて教えられた試合でした」
 想定外の結末となった中国戦について、及川晋平ヘッドコーチ(HC)はそう振り返った。

 日本は、タイ、韓国、アフガニスタンと対戦し、3連勝を飾っていた。そうして迎えた第4戦、中国との試合で、及川HCは前日のアフガニスタン戦に続いて、タイプの異なる持ち点2.0(※)の3選手を起用し、プレスを得意とするユニット(コート上の5人の組み合わせ)5にスタートを託した。

 しかし、日本はミスが続き、なかなかリズムに乗ることができなかった。その間に、中国が主導権を握るかたちで進み、第1クオーターは5分を過ぎて6-13と7点のビハインドを負った。ここで及川HCは別のユニットを投入し、追い上げに成功。なんとか1点リードで第1クオーターを終えた。第2クオーター、日本は3つのユニットを使ったものの、中国を引き離すことはできず、28-26と、わずか2点リードのまま試合を折り返した。

 ハーフタイムを挟んで行われた第3クオーター、及川HCは再びユニット5をスタートに起用した。しかし、2分間に4得点を挙げた中国に対し、日本の得点はゼロ。同点に追いつかれ、別のユニットに替える選択をせざるを得なかった。

 その後、ダブルエースの藤本怜央、香西宏昭を中心に得点を重ねていくものの、一度ついてしまった中国の勢いを止めるのは至難の業だった。第4クオーターは最も安定感のあるユニット1でスタートし、最大7点差をつけたものの、終盤になって中国の凄まじい追い上げにあい、残り2分のところで逆転を許してしまった。結局そのまま逃げ切られ、日本は61-64で初黒星。まさかの敗戦だった。

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最終更新:7月2日(土)11時0分

カンパラプレス