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引退競走馬にセカンドキャリア 岡山のNPO、全国初再調教事業

山陽新聞デジタル 7月2日(土)22時50分配信

 NPO法人吉備高原サラブリトレーニング(岡山県吉備中央町上田西)は、町のふるさと納税制度を活用した資金調達で、引退した競走馬を再調教し、ホースセラピー(乗馬療法)や乗馬体験に活用する事業を始めた。日本中央競馬会(JRA)の調教師らでつくる一般財団法人ホースコミュニティ(滋賀県栗東市)によると、競走馬の再調教を目的にした事業は全国初という。

 同NPOは民間の岡山乗馬倶楽部(くらぶ)(吉備中央町上田西)が主体となって結成しており、事業はホースコミュニティと連携し、競馬を引退したサラブレッドを受け入れて実施。馬の新たな働き場を確保して“セカンドキャリア”を歩ませ、殺処分の解消を目指す。

 計画では、岡山乗馬倶楽部の敷地内に、専用の厩舎(きゅうしゃ)を整備。スタッフ7人がホースセラピーや乗馬体験、馬術競技への転向に向けた再調教を行う。

 吉備中央町は1日、施設整備や飼育費、人件費などの資金援助を目的に、ふるさと納税を活用した自治体版クラウドファンディングをスタート。2億200万円を目標に12月末まで募る。協力者は通常のふるさと納税と同様に、税金の軽減措置や返礼品制度に準じた特典が受けられる。

 2日は同倶楽部の屋内馬場でオープニングセレモニーがあり、競馬や乗馬団体、同町関係者ら約200人が出席。同倶楽部代表でNPO法人理事長を務める西崎純郎さん(33)が「一度は引退したサラブレッドを五輪に出場させることを目標に頑張りたい」と述べた。

最終更新:7月2日(土)22時50分

山陽新聞デジタル