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【コラム】500字では語りきれないヤバイTシャツ屋さんのおもしろさすばらしさ

RO69(アールオーロック) 7月2日(土)17時0分配信

“メロコアバンドのアルバムの3曲目ぐらいによく収録されている感じの曲”

2016年7月2日(土)リリースのヤバイTシャツ屋さんのサードシングル『ポップコーンパーティー』に収録されている曲のタイトルである。
とりあえず、もうこの時点で勝ちでしょう、とか言いたくなるが、聴くとさらに大きな声で言いたくなります、後半でメロコアバンドがライブでよくやるお客さん全員しゃがませてジャンプさせるやつをネタにしていて。
で、そういう歌を作って歌っているバンドでありながら、その「しゃがませてジャンプさせる」界の大物である10-FEETの「京都大作戦2016」からオファーを受けたり、ROTTENGRAFFTYのツアーの新潟公演に呼ばれたりしているあたりも含めて、おもしろいし新しいしすばらしいと思う。

《この辺りからピアノが入ってきていい感じになる》などと曲の説明をそのまま歌詞にした岡崎体育の“Explain”と近いアイディアなわけだが、よく知られているようにヤバTのこやま(Gt・Vo)はあの“MUSIC VIDEO”のミュージックビデオを岡崎体育と共に作った映像作家の寿司くんなんだから、共振しているのは自然なことだし、このシングルに“反吐でる”というマジな歌詞の曲も入っていたりするところも、やはり共振していると思う。
そもそも「真剣な顔で真剣なことを歌うのが恥ずかしい」から出発して、じゃあどうするかを考えるという方法でロックの歌詞をクリエイトする元祖は、電気グルーヴなどのナゴムレコードのバンドたちだと僕は思っているのだが、ヤバTにしろ岡崎体育にしろ、もうちょい上の世代だとキュウソネコカミも入れていいと思うが、10年代中盤の今そういうことを志すすぐれたバンドは、なぜにこのようにメタ方向や自虐方向に進むんだろう。でまた、それが破壊的にレベル高いんだろう。あ、今「自虐」という言葉を使ったな。じゃあ、忘れらんねえよも入れるべきかしら。

ああダメだ。「ヤバT好きですか? あ、好き? じゃあ何か短いコラムみたいなの、どうですか?」と編集部に言われて書き始めたのだが、目安の500字をとうに超えても書きたいことの10分の1ぐらいだ。
半年前にようやくライブ観て「うわ、おもろい! これはおもろい!」となってからもう大好きです、このバンド。そのうちまた何か書かせてください。(兵庫慎司)

RO69(アールオーロック)

最終更新:7月2日(土)17時0分

RO69(アールオーロック)