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高校野球沖縄大会、第1・第4シードが敗れる波乱

沖縄タイムス 7月3日(日)6時49分配信

 高校野球の第98回全国選手権沖縄大会第6日は2日、沖縄セルラースタジアム那覇などで2回戦8試合を行い、八重山商工、前原、宜野湾、那覇西、嘉手納、宮古、興南、那覇が3回戦に進んだ。
 八商工は0-0の四回裏に先制し、七回にもスクイズなどで2点を追加した。八回、春優勝校の糸満に3-2とされたが、エース黒島志門が粘りの投球で反撃を断った。
 前原は0-0の三回表1死満塁、連続適時打と2連続の押し出しで4点を挙げ、五回にも1点を加えた。七回に第4シードの美来工科に2点本塁打を浴びたが、5-2で逃げ切った。
 宜野湾は先発左腕の比嘉亮太が4安打1失点で完投し、読谷に2-1で競り勝った。那覇西は0-1の八回に5得点し、5-1でコザに逆転勝ちした。
 嘉手納は3-2で迎えた八回、一挙8点を挙げて11-2で北中城に八回コールド勝ち。宮古は13安打を放ち、7-0で陽明を七回コールドで下した。三、六回に大量得点を挙げた興南が10-2で豊見城南に七回コールド勝ちした。

<八商工、糸満破る>黒島130球力投 反撃断つ

 八重山商工エースの黒島志門がほえた。3-2で迎えた九回2死走者なし。打席には春優勝校で今大会第1シードの糸満の強打者大城翔太郎が立った。「一発がある。甘い球は投げられない」。追い込んだ5球目、得意のスライダーでバットに空を切らせると、「ヨッシャー」と両拳を握った。
 オーバースローとサイドスローを使い分け、5種の変化球と直球を武器に、七回まで糸満に三塁を踏ませなかった。八回にイレギュラーなどで無死一、二塁とされ、長打と犠飛で1点差に詰め寄られたが、追加点は許さず。九回を三者凡退に仕留め、反撃を断った。
 打では1-0の七回1死二、三塁、1番平良桐哉のエンドラン、2番大濵安音夢のスクイズを連続で決め、2点を追加した。
 今大会で勇退する伊志嶺吉盛監督は「練習量なら、この子たちはどこにも負けない。野球の神様は見捨ててなかった」と笑顔。130球を投げて完投した黒島は「思った以上によく投げられた。監督を甲子園に連れて行きたい」と、10年ぶりの県頂点を誓った。(我喜屋あかね)

<前原、美来工に雪辱>左腕山根、2失点完投

 前原が5-2で春4強、第4シードの美来工科を破った。序盤でつかんだ流れを最後まで渡さず、春季大会の準々決勝で敗れた相手に雪辱した。
 春季は美来工のエース仲宗根登夢に散発6安打に抑え込まれ涙をのんだ。チームは「借りを返す」と仲宗根のスライダー対策など練習に打ち込んできた。
 三回表、エラーなども絡んだ1死満塁のチャンス。3番の平良竜哉主将が「甘い球がきたらしっかり打つ。ここで一本出たら流れに乗れる」と初球のストレートをセンターにはじき返し先制した。4番の仲村大樹も続き、2連続の押し出しで4点をもぎ取った。
 五回にも1点を加えた前原は七回裏の2点本塁打で追い上げられたが、左腕の山根蓮太が要所を締め、美来工の反撃を断った。
 春以降、制球力を磨いた山根は「春に負けた悔しさをバネにしてきた。3回戦もチーム一丸で戦う」と胸を張った。大川基樹監督は「山根らしい粘り強い投球ができていた」とたたえた。(新垣亮)

最終更新:7月3日(日)12時55分

沖縄タイムス